名文名作を書き写し、先生が読むのをよく聞いてから、自分で音読して、
文の意味を一緒に考えるというものです。国語が苦手という男子などは
どうなることかと思いましたが、いざやってみると『書き写し』には
集中して取り組むことができています。
本当は生徒たちに話したいことは山ほどありますが、なんの脈絡もなく
突然に重い話はしにくいものです。しかし、吉田松陰の文に触れながら
であれば「人のためになることとはどういうことだろう」と一緒に考える
ことができます。そんなことで、この『書き写し』を始めてから大切な
話をするきっかけとしても意味がありました。今後も生徒たちとどんどん
重い話をしていけたらと考えています。そして、重い話にも向き合える
生徒になってもらいたいと願います。
これまで扱った作品は、
『学而時習之』論語/孔子…時習館の由来、タイミングよく復習すること
『善の善たるは…』講孟余話/吉田松陰…書を読む心構えについて
『志とは』講孟余話/吉田松陰…志とは人のためになることである
『雨ニモマケズ』宮沢賢治…迫害を受けながらも人としての道を生きる
『蜘蛛の糸』芥川龍之介…独特の敬体、ございます体を味わう
『学問のすゝめ』福沢諭吉…世の中が平等ではない、ならばどうするか
『君死にたまふことなかれ』与謝野晶子…日露戦争に出兵した弟へ
今後は夏目漱石などの名作を予定していますが、他にも検討している
ところです。何ヶ月にも渡って書く長編もいいですし、歌にも範囲を
広げるのもいいなと考えています。ただ、ポップにも広げるとキリが
なくなるので、やるなら以下のような定番曲や民謡中心でしょうか。
『アンパンマンのマーチ』
『生きてる生きてく』福山雅治
『てぃんさぐぬ花』沖縄民謡
また、これまで取り組んだ作品は3-4年には少し難しいので、3-4年に
合ったメニューも別に考えておかなければなりませんね。
しかし、このハイテク(死語か?)の時代に、名文名作をノートに書いて
読んで意味を先生と話し合うということ、今の時代だからこそ一層価値
あることだと信じています。
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