このブログに来られる方の検索ワードは「南陽高校」「城南菱創高校」に
関するものが非常に多くなっています。通学圏内の学力上位校なので注目
される二校ですが、公表されている合格実績を整理してみようとグラフ化
してみました。
まず、以下は山城通学圏内の高校で国公立大や関関同立にそれぞれ二桁
合格する高校の進学実績です。下記の数値は、南陽、城南菱創、莵道、
西城陽、東宇治の合計です。
こうやって見ると、総数が微増しているので山城通学圏全体としては健闘
しているように見えます。ところが、過去5年で国公立大の定員は+1%、
関関同立は近年学部が増えていることもあり合格者数は+9.8%、とくに
山城通学圏だけが増加したわけではなく平均的な増加率と言えます。
さらに、国公立大と関関同立の合格者数の合計について、5校の構成比を
グラフにしてみました。
これを見ると、ここ3年は莵道、西城陽、東宇治の数値が減少した分だけ
城南菱創の数値が上がっていることがわかります。
これらのデータからすると、山城通学圏内全体の難関大に合格した生徒の
割合に変化はなく、どの高校から行くかが変わったというように見えます。
最後は山城通学圏の上位校である南陽、城南菱創、莵道の三校の国公立大
現役合格実績を比較してみました。国公立大と言っても一括りにするには
難易度に幅が大きすぎるので、難易度別合格数をグラフにしました。
数値は1年分では偏りがあるかもしれないので直近の2年の合計です。
難易度の振り分けは、独断で妥当だと思われるグループに分けています。
近畿地区の主な国公立大学では、
超難1:京都大
超難2:大阪大
難関1:神戸大
難関2:大阪市立大、大阪府立大、京都工芸繊維大、京都府立大
中堅1:滋賀大、奈良女子大、大阪教育大、京都教育大、神戸市外大
中堅2:奈良教育大、兵庫県立大、和歌山大
地方1:滋賀県立大、奈良県立大
などとしました。
大学によっては学部により難易度に差がありますが、高校の合格実績では
学部まではわからないので、大まかなイメージとしてご覧ください。
難関大に合格している数が多い高校は、もともと学力の高い生徒が多く
入学しているとも言えますが、高校入学時の学力順に難関大に合格する
わけではありません。早い段階で大学入試をイメージして勉強することが
大切になります。なかなか行きたい大学が見つからないという人もいる
かもしれませんが、時間に限りがあるので見つかるまで待つだけでは解決
しません。見つからない人は仮でもいいので目標とする大学を設定して
おくといいですね。