前の学習会のようすを見ていると生徒によって完成度には差がありました。
テスト前になってから完成度を高めようとするのではなく、学校の授業を
中心にしてひとつひとつ積み上げていきたいところです。
例えば、英語でノートに新出単語を書いてくる宿題があったなら、書いた
だけで満足せずにその場でおぼえることができていますかということです。
その宿題には、単語が頭に入るきっかけとなればという意図があるのは、
言われなくてもわかっているはずです。
もし、おぼえられていないなら学校の授業をきちんと受けられているとは
言えません。怒られない程度にはやっているというぐらいでしょうか。
こうやって、どれだけ積み残してきたかは、テスト勉強を始めるときに
知ることになるでしょう。
ただ、中学のテストには「ここから出るよ!」という教材がよくあります。
例えば、テスト前に提出するワーク類、テスト前に配られるプリントなど。
学校によっては何問かワークからそのまま出すところや漢字プリントから
そのまま出すところもありますね。日常の学習で積み残してきた人たちは
これらの教材に救われていることもあるでしょうね。
テストで1点でも多く点をとろうとするならば、これらを徹底的にやり込む
のが近道です。まさしくそれが正しい使い方と言えます。
しかし、出やすいところに絞って短期に詰め込む勉強法だと短期で忘れて
いく可能性が高くなりますし、一定の出題形式には対応できるものの少し
違った問いかけに対しては全く対応できないということがでてきます。
こういった教材に毎回頼ってしまうとどうなるかというと、学校の成績は
そこそこなのに模擬テスト(≒入試に向けた実力)の数値が低いという結果に
なってしまい、受験を見据えたときに不安が大きくなります。
これを避けるためには、日頃の授業を大切にしてテストの1-2週間前に
ワーク類を初めて解いたときに一発で正解できる問題が多くなっている
という状況をつくることです。1番大切なのは日々の授業、そして次に
テストによく出る教材で仕上げていくことであってもらいたいと思います。
また、日常の学校の授業がきちんと受けられているかどうかは、感覚的に
捉えがちですが、それよりワークに初めて取りかかったときの出来具合で
判断するべきですね。だから「学校の授業や宿題はちゃんとできてる?」
という質問をするより「ワークを自力で初回やって何割できた?」と聞く
ほうが正確かもしれませんね。
時習館としては、テスト前の学習時間を増やすより日常の学習の完成度を
高めるきっかけや工夫をしていきたいと考えています。
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