京田辺市「個別指導塾 時習館」代表の日記

「探す」こと

子供たちにとって、調べるものというと、
辞書、電子辞書、スマートフォン(タブレット含)、パソコンあたり
でしょうか。
このうち、人が「探す」という行為をするのは辞書だけですね。
上記の辞書以外は、基本的にキーワードを入力し画面に表示される
ので、「探す」という行為は人間はやっていません(高校生レベルの
英和辞典なら英単語に複数の意味があるので、表示されてから目で
追い必要な部分を探す必要がありますが)。これに対し、紙の辞書は
国語辞典なら50音順、英和辞典ならアルファベット順、漢和辞典は
複数の調べ方があって、目で追い「探す」という行為を人間がやる
ことになります。
この「探す」という行為によって、順序だったものを目で追う力を
つけることにつながるはずです。こういう力がつくだけで、科目に
かかわらず教科書等に書かれていることを把握しやすくなるのでは
ないかと思います。
小学校では紙の国語辞典や漢和辞典を使って調べている学校がほと
んど思いますが、量的には足りていないと感じます。個人的には、
少なくとも中学生ぐらいまでは紙の辞書でしっかり調べ、高校生の
途中の大学受験モードになる頃から状況に合わせ使い分けていけば
いいのではないかと考えています。
また、紙の辞書を使うことのほか、国語の文章中の接続詞を探して
みるとか、小説で気持ちが表れている部分を探す、説明文で筆者の
考えが表れている部分を探すなど、文章中から目的のものを探す
練習は全ての科目にいい影響がでるものと思います。

しかし、ここで書いたことは生徒と接したり指導してきた中での
経験則であり、数値的なデータはありません。もし視線の動きを
計測できる器具を手に入れることができたなら、紙の辞書をよく
使う人とそうでない人との目の動きの違いがハッキリするのかも
しれませんが。
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