欧米、ロシア外交官を一斉追放 米国は60人、領事館閉鎖も
2018年3月27日 3:42 発信地:パリ/フランス AFP
ロシアの首都モスクワの聖ワシリー聖堂近くを飛ぶウラジーミル・プーチン大統領のヘリコプター(2018年3月26日撮影)
【3月26日 AFP】(更新)英国で起きたロシア人の元二重スパイの暗殺未遂事件を受け、米国やカナダ、欧州連合(EU)加盟
16か国を含む欧米諸国は26日、ロシア外交官100人以上を一斉追放することを明らかにした。
ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は、ロシアの「スパイ」とされる在シアトル領事館職員48人、国連(UN)ロシア
代表部12人の計60人の国外追放を承認。さらに同領事館の閉鎖も命じた。カナダ政府も元スパイ暗殺未遂事件を非難し、
外交官4人に国外退去を命じた。
欧州では、ロシアに共通の枠組みで対応するとした欧州理事会(European Council)による先週の決定に従い、仏独などEU加盟
16か国がそれぞれ1~4人のロシア人外交官追放を決定。EUのドナルド・トゥスク(Donald Tusk)大統領は、「今後数日か数週間
以内に、さらなる追放処分を含む追加措置が取られる可能性がある」としている。
EU非加盟国では、ノルウェーが1人、アルバニアが2人、ウクライナが13人の外交官追放を決めた。英国は既に23人のロシア人
外交官を追放しており、ロシア側もこれに対し英国の外交官追放で応じている。
ロシア外務省は声明を出し、欧米諸国による外交官一斉追放を「挑発的行為」と非難した上で、報復措置を取る意向を表明した。