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シリア空軍基地攻撃、ロシアとシリアがイスラエルを非難 報道
【4月9日 AFP】ロシア軍とシリア政府は9日、シリアの空軍基地に対しレバノンからミサイル攻撃を実施したとして、イスラエルを
非難した。ロシアおよびシリアのメディアが報じた。
ロシアの報道各社は、「イスラエル軍のF15戦闘機2機がモスクワ時間で午前3時25分から53分(日本時間同9時25分~53分)の
間に空軍基地を攻撃。シリア領空に入らず、レバノン領内から遠隔操作でミサイル8発も発射された」と同国国防省が発表したと報じた。
一方国営シリア・アラブ通信(SANA)は軍事筋の話として、「T-4空港に対するイスラエルの攻撃はF15戦闘機によるもので、
レバノン領の上空から複数のミサイルを発射した」と伝えた。
シリアの軍事空港攻撃、戦闘員14人死亡 イラン部隊も
【4月9日 AFP】(更新、写真追加)シリア中部の軍事空港に9日早朝、ミサイルが数発撃ち込まれ、戦闘員少なくとも
14人が死亡したことが分かった。犠牲者にはシリア政府を支援するイランの部隊も含まれているという。
英国に拠点を置くNGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」が明らかにした。
国営シリア・アラブ通信(SANA)は今回の攻撃で複数の死傷者が出ていると報じたが、具体的な死者数は明らかにしていなかった。
シリア人権監視団のラミ・アブドル・ラフマン(Rami Abdel Rahman)代表によると、攻撃された軍事空港はシリア政府を
支援するロシアとイラン、レバノンのイスラム教シーア(Shiite)派原理主義組織ヒズボラ(Hezbollah)が拠点にしているという。
同NGOは、誰が攻撃を行ったのかは確認できていないと述べた。
ただ2月以降、イスラエルがシリア中部の軍事基地に対して複数の空爆を行っている。イスラエルは2011年のシリア内戦勃発以降、
たびたびシリア国内に空爆を仕掛けており、標的にはイランやヒズボラの関連施設やシリア政府の化学兵器施設も含まれている。
イスラエル軍の報道官は、コメントを拒否している。
一方、フランス軍はシリアへの空爆は行っていないと否定している。
シリア 空軍基地がミサイル攻撃を受け 犠牲者も。米政府は関与否定
2018年4月9日 / 13:07 REUTERS
[アンマン/ワシントン 9日 ロイター] - シリア国営テレビは9日、シリア中部ホムス近郊の空軍基地に米軍によるものと
みられるミサイル数発が撃ち込まれ、死傷者が出ていると報じた。ただ、米政府はシリアに対する攻撃を否定した。
国営テレビはこれより前、T4空軍基地で爆発音が聞こえたと報じていた。
報道はシリア軍関係者の話を引用し、8発のミサイルを撃墜したが、複数の死傷者が出ているとし、「米国による攻撃の可能性が
最も高い」と伝えている。
これに対し、米国防総省は「今回は」シリアに対する空爆は行っていないと発表し、シリア国営テレビの報道を正式に否定した。
また、イスラエルの報道官は爆発についての質問にコメントを差し控えた。
トランプ米大統領は8日、シリアの反体制派の拠点で毒ガス攻撃によって何十人もの死者が出たと医療支援団体が伝えたことに
ついて、アサド大統領とアサド政権を支援するロシア、イランを強く非難。ツイッターに「化学兵器を使った攻撃で女性や
子供を含む多くの人が死亡した。ロシアのプーチン大統領とイランには『動物』のアサド(大統領)を支援している責任がある。
大きな代償を支払わなければならない」と投稿。プーチン氏を名指しで直接批判する異例の姿勢を示した。
これ以上の国民の犠牲を無くすためにもアサド大統領は処刑すべきなのに…