マケドニア、国名変更でギリシャと合意 「北マケドニア」に
2018年6月13日 4:28 発信地:アテネ/ギリシャ AFP
マケドニアの首都スコピエで、アレキサンダー大王像そばを流れる川に架かる橋を渡る人々(2018年6月10日撮影)
【6月13日 AFP】ギリシャとマケドニアは12日、マケドニアの国名を「北マケドニア共和国」に変更することで
合意した。マケドニアのゾラン・ザエフ(Zoran Zaev)首相は、両国間で27年にわたり続く国名論争の
「歴史的な解決策」とたたえている。
ザエフ首相は、首都スコピエで開いた記者会見で、両国がマケドニアの国名変更で合意に達したことを発表。
ギリシャのアレクシス・チプラス(Alexis Tsipras)首相もテレビ演説で合意達成を発表し、
「ギリシャが設定した条件をすべて網羅する優れた協定だ」と述べた。
ギリシャは同国北部と国境を接するマケドニアの国名について、自国の北部に同名の地域があることを理由に
抗議していた。マケドニアは、国名問題の解消により、欧州連合(EU)と北大西洋条約機構(NATO)への加盟に
向けた道が開けることを期待している。
合意内容は今後、マケドニアとギリシャ両国の議会で承認される必要がある。
マケドニアの首都スコピエ中心部の広場で、同国国旗を掲げ、国名をめぐるギリシャとの妥協の可能性に抗議する人々(2018年3月4日撮影)。
マケドニアの首都スコピエの政府庁舎で記者会見するゾラン・ザエフ首相(2018年6月12日撮影)
アレキサンダー大王生誕の地、ギリシャ北部ペラで、マケドニアの国名を巡る抗議デモに参加し、ギリシャ国旗を掲げる人々(2018年6月6日撮影)
ギリシャの首都アテネの首相府で、国民向けの演説を行うアレクシス・チプラス首相。同首相府提供(2018年6月12日撮影)