日本、韓国・北朝鮮と「日本海」表記めぐり非公式協議開催
日本海の呼称をめぐり、韓国や北朝鮮が「東海」への改称や併記を主張している問題で、
日本政府と2国の担当者が英国で非公式協議を行ったことが10日、外交関係者らへの取材で
分かった。国際水路機関(IHO)側は2020年の総会で結果報告を求めており、今後も協議が
行われる見通しだが、日本は改称に応じる考えはなく、話し合いは難航するとみられる。
外務省によると、非公式協議は9日、英国・ロンドンで開催。複数の関係者が、日本からは
外務省幹部らが出席し、韓国と北朝鮮からも担当幹部らが参加した、と明かした。
日本側は日本海が国際的に確立した唯一の呼称との立場を堅持しており、協議では同様の
主張を重ねる方針だという。一方、協議の場以外でも、国際社会に正当性を訴え、欧米の
主要国などに支持を求めていくとみられる。
日本は当初、東海呼称や日本海との併記を求める韓国などとの交渉に否定的だった。
ただ、IHO事務局側から、協議に応じない場合、「(IHOが刊行する)世界の海洋名称指針
『大洋と海の境界』の廃止を検討する」と対応を迫られた。指針が廃止されると海洋名称の
基準がなくなるため、方針を転換した。
https://www.sankei.com/politics/news/190410/plt1904100042-n1.html