英EU離脱、「円満な離婚ではないが速やかに」欧州委員長
2016年06月25日 17:45 発信地:ベルリン/ドイツAFP
英国の国民投票で欧州連合(EU)離脱派が勝利し、加盟各国の「ドミノ離脱」へと発展する懸念が高まる中、
大打撃を受けたEUは24日、英国に対して「なるべく速やかに」離脱するよう促した。
欧州委員会(European Commission)のジャンクロード・ユンケル(Jean-Claude Juncker)委員長は、
英国の欧州連合(EU)離脱について、「円満な離婚ではない」が速やかに行ってほしいとの考えを示した。
ユンケル委員長は24日、ドイツ公共放送ARDに対し、「英政府が(EU本部が置かれているベルギーの首都)ブリュッセル
(Brussels)に離縁状を送るかどうかを決断するのになぜ10月まで必要なのか、私には理解できない」として、
「私としては直ちに送ってほしい」とコメントした。
またユンケル委員長は、EUは英国の残留を望んでいたが、今となっては、離脱の手続きをできるだけ速やかに、なおかつ痛みを伴
わない形で進めることが肝心だとし、さらに、「(EUと英国は)円満な離婚ではないが、親密な恋愛関係というわけでもなかった」「英国と
EUにとって良き日ではないが、私た ちは前に進まなければならない」と述べた。
英国のデービッド・キャメロン(David Cameron)首相は24日、同国のEU離脱の是非を問う国民投票で離脱派が勝利した結果を
受け、10月に辞任し、「ブレグジット(Brexit、英国のEU離脱)」をめぐるEU側との交渉は後任となる首相に任せる意向を表明した。
ロンドン独立求め数万人が署名、英国のEU離脱で
2016年06月25日 13:53 発信地:ロンドン/英国 AFP
英国の欧州連合(EU)残留か離脱かを問う国民投票で離脱派が勝利したことを受けて、数万人のロンドン(London)市民が同市の
独立とEUへの残留を求めるネット上の請願に署名した。
また、ロンドンのサディク・カーン(Sadiq Khan)市長は、英国のEUからの離脱交渉において、ロンドンには発言権があるはずだと
語った。
署名サイト「change.org」に立ち上げられた「英国からのロンドン独立を宣言し、EUへの加盟を求める」とする請願にはこれまでに
4万人以上が署名している。
23日の国民投票では、英国の登録有権者の52%が「離脱」に投票したが、ロンドン市民の60%は「残留」に投票した。
ロンドンの他には、スコットランド(Scotland)と北アイルランド(Northern Ireland)のみで、EU残留の票が過半数を占めた。
請願は「ロンドンは国際的な都市であり、私たちはこの欧州の中心に残りたい」とし、さらに「ロンドンの独立を宣言し、
EUへの加盟を申請するようサディク・カーン市長に求めている」と述べている。
EU残留派のカーン市長自身は、英国のEU離脱交渉に関する声明を出し「ロンドンは、スコットランドや北アイルランドと共に、
交渉の場で発言する権利がある」とし、「われわれはEUから離脱するが、EUの一部としてとどまることは重要」だと述べた。
さらにカーン市長は「自由貿易の利益がある、人口5億人のEUを離れることはまちがいだ。
このことをEUとの交渉の基盤とするよう政府に働きかけたい」と語った。
離脱派のジョンソン前市長にロンドンでブーイング
2016年06月24日 最終更新 20:21 JST BBC
欧州連合(EU)からの離脱を決めた英国民投票から一夜明けた24日、離脱推進派の「顔」ともいえるボリス・ジョンソン前ロンドン市長
(現下院議員、保守党)がロンドン北部の自宅を出ると、集まった残留派が激しくブーイングし、「恥を知れ」と罵倒した。
ロンドンは残留派が多数を占めた。
キャメロン首相の辞意表明により、ジョンソン氏が次期首相の最有力候補とみなされている。
国内が2分され混乱が続いています。残留派は結果を受け入れがたく、
スコットランドが独立の意志を表し、ロンドンまで独立を言い出しました。
残留派と離脱派の対立はこの後も続くと思われ、キャメロン首相の後任はどうやってイギリスをまとめていくのでしょうか。
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