安倍首相の経済リーダーシップがうらやましい=韓国
2016年10月31日08時12分 中央日報
安倍晋三首相は韓国人には本当に負担となる。戦争を禁止した平和憲法の改正に拍車を加え、不安感を助長する。旧日本軍慰安婦問題は被害者が生きているにもかかわらず、不可逆的に合意しただけに取り上げるのはやめようという詭弁も弄する。このような安倍首相が好きな韓国人はどこにいるだろうか。しかし安倍首相の経済政策は奇抜だと感じる。
日本は2012年末から始まったアベノミクスを通じて金融緩和・財政拡張・構造改革という3本の矢を4年間放っている。しかし1次目標のデフレからも抜け出せていない。大きく見ると日本経済を楽観する理由はないということだ。
とはいえ失敗したと見るのは誤算だ。キジの代わりに鶏は捕まえたと考えられるからだ。もしアベノミクスがなければ日本経済の沈滞はさらに深刻だったかもしれない。しかし安倍首相の指揮の下、日本経済はあちこちで閉塞感が消え、活力を取り戻している。根拠はいくつもある。韓国では7兆ウォン(約6400億円)分のコメ収穫のために費用3兆ウォンを投じるが、日本はコメへの執着から抜け出し、農業の国際競争力強化に拍車を加えている。安倍首相が推進する外国人労働者「輸入」が端的な事例だ。日本では農業の企業化が急進展し、サラリーマン農夫が一般化している。さらに進んで来年は農業分野に外国人労働者の雇用を認めることにした。現在は3年限度の就職研修生制度であるため、十分に働けるようになる頃には送り出さなければいけない。新しい制度は人手不足を解消し、生産性も高めることができる。
包括的贈与は本当にうらやましい政策だ。安倍首相は就任直後の2013年4月から「教育・結婚・育児資金一括贈与非課税制度」を電撃的に施行した。息子・娘や孫に最大2500万円まで非課税で贈与できる破格的な消費増大案だ。このお金で冠婚葬祭費用や新婚住宅の家賃、出産費用、不妊治療費、育児ヘルパー費用、入学金、授業料、給食費を出すと非課税になる。韓国は企画財政部が国会に建議したが、富裕層に対する特恵という理由で棄却された。少子高齢化対策が緊急だが、政府と国会は何もしない。1億総活躍担当相を新設した日本とは対照的だ。日本の出生率は1.42人と、韓国の1.24人より高いが、格差の拡大が予想される。
「ふるさと納税」もよい。この制度は誰でも3万円を上限に地方自治体に寄付をすれば2000円を除いた全額が還付される。地方経済活性化のために2008年に導入されたが、安倍首相が昨年、寄付上限額を5万9000円に増やした。すると寄付額が3倍に増えた。よい政策は前政権のものでも奨励する。前政権の政策をすべてなくす韓国と比較される。
即時還付型事後免税店は効果が大きい。安倍首相は約4000カ所だったこうした免税店をおよそ2万カ所に増やした。出国時に税金還付を受ける煩わしさを減らすため、購入時に直ちに消費税を免税してくれる。こうした努力で昨年の日本訪問外国人は前年比47%増の1974万人となった。その間、韓国は6.8%減の1327万人となり、2008年以来7年ぶりに外国人観光客誘致戦で屈した。
日露経済協力は韓国を孤独にするかもしれない。クリル列島(北方領土)返還交渉の呼び水として推進しているが、安倍首相の接近は執拗だ。5月にはロシアのソチを訪問して1兆円にのぼる8項目の経済協力案を提示し、12月には自身の故郷である山口県にプーチン大統領を招請して経済協力方案に釘を打つ予定だ。今年16回目の両国首脳会談の結果だ。合意すれば投資先を見つけられずにいる日本企業がロシア全域で開発権を持つ。
来年2月に導入される「プレミアムフライデー」も安倍首相が総監督だ。早い時間に退社することでショッピングや外食、旅行を促す制度だ。苦肉の策だが、内需振興のために一度やってみようということだ。このように活力を吹き込むと、就職希望者の青年雇用率は完全雇用に近い97%に上がった。企業は人手不足で常時採用戦争体制だ。安倍首相のリーダーシップをうらやましく感じるしかない理由だ。
優れた指導者は突然には現れないのです。長い歴史の上に立ち、過去の為政者に敬意を抱き、省みるべきところを認めて未来を考える。
その積み重ねの上に時代にあったリーダーが生まれると思います。
それに国民がバカではだめです。盲目的な賛同、感情に任せた反感、考える力のない国民では1つの方向に偏った国家になる危険性がありま
す。
安倍首相が現在良いリーダーシップをとっているかはまだ判らない。
あまりにも民主党政権が酷く、また現在の民進党(旧民主党)が理解不可能でもは野党の資格もない政党になってしまったので、
安倍政権が際立って良く見えるのかもしれない。
為政者は国家を向上させて当たり前と考えれば安倍首相の評価はまだ早いと思います。
意欲的な外交姿勢には、その成果を大いに期待します。
さて、韓国は良いリーダーが生まれる条件がいくつあるのでしょうか。
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