インド病院で子供が相次ぎ死亡 2日間で30人以上
2017年08月12日 06:41 AFP
【8月12日 AFP】インド北部ウッタルプラデシュ(Uttar Pradesh)州ゴラクプル(Gorakhpur)にある公立病院で10日から11日に
かけ、入院中の子供30人以上が死亡した。警察当局が明らかにした。患者用の酸素が不足したことが原因と疑われている。
死亡した子供たちは、同州ゴラクプル(Gorakhpur)にあるババ・ラガフ・ダス病院(Baba Raghav Das Hospital)に
入院していた。
警察当局はAFPの電話取材に対し、「同病院によると、10日に23人、きょう(11日)は11人の子供が死亡した。今のところ、
この情報しか持ち合わせていない」と説明。この問題について現在調査が行われていると述べた。
複数の地元メディアの報道では、患者が吸入する酸素の代金として病院が数百万ルピー(数百万円)の支払いを滞納していた
ことから、業者が酸素供給を停止し、子供たちの死につながったとされている。しかし市当局は、病院には十分な酸素ボンベが
備わっていたとして、報道を否定した。
インドの公立病院の多くは経営悪化が深刻で、患者が簡単な治療でも長時間待たされたり、ベッドの共有を強いられたりしている。
インド北部ウッタルプラデシュ州ゴラクプルのババ・ラガフ・ダス病院で入院する子供と面会する親族(2017年8月11日撮影)
インド北部ウッタルプラデシュ州ゴラクプルのババ・ラガフ・ダス病院で、子供の死を嘆く親族(2017年8月11日撮影)