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新型コロナウイルス感染症で「嗅覚がなくなる」という症例が多数確認される / 嗅覚の喪失、新型コロナ感染の兆候か 専門家らが指摘

2020-03-26 22:19:41 | 医療・疾病・疫病・パンデミック・新型コロナウイルス

新型コロナウイルス感染症で「嗅覚がなくなる」という症例が多数確認される

2020年3月25日(水)18時00分  Newsweek

新型コロナウイルス感染症の症状として無臭症が確認されている...... 

<イギリス耳鼻咽喉科医会が「新型コロナウイルス感染症の症状として無臭症が

確認されている」と報告するなど、同様の状態が世界各地で確認されている......>

 

世界保健機関(WHO)では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の主な症状と

して発熱、倦怠感、空咳を挙げているほか、呼吸困難やうずき・痛み、喉の痛み、

下痢、吐き気、鼻水の症状も報告されている。しかし、これらの症状が顕われない

無症状病原体保有者も一定数いるとみられ、このウイルスの感染拡大の抑制をより困難にしている。

 

「無臭症や味覚異常が世界各地で確認されている」と報告

イギリス耳鼻咽喉科医会(ENT UK)は、2020年3月21日、「新型コロナウイルス感染症の

症状として無臭症が確認されている」と報告した。これまでにドイツで3分の2以上の

感染者に無臭症がみられ、韓国では感染者の3割で無臭症を確認。イランや米国、

フランス、イタリア北部でも同様の症例が報告されている。英国鼻科学会のクレール・

ホプキンス理事長も「先週、40歳未満の4名の患者を診療したところ、無臭症の発症以外、

特段の症状は認められなかった」と述べている。

 

アメリカ耳鼻咽喉科アカデミー(AAO-HNS)でも、22日、公式ウェブサイトで

「新型コロナウイルス感染症に関連する症状であることを示す症例が世界各地で

確認されている」と報告した。とりわけ無臭症は、新型コロナウイルスへの感染が

確認されたものの、症状がない無症状病原体保有者によくみられるという。

 

新型コロナウイルス感染症の患者からも同様の症状が伝えられている。3月11日に

新型コロナウイルスの感染が確認された米プロバスケットボール協会(NBA)の

ユタ・ジャズに所属するルディ・ゴベール選手は、自身のツイッターで「嗅覚と味覚が

なくなることが症状のひとつであることは明らかだ。この4日間、嗅覚がまったく

なくなった」と投稿している。

 

 

無臭症とは、においがまったくわからない「嗅覚脱失」やにおいを感じづらくなる

「嗅覚減退」の症状をいい、一般に、軽度の風邪と関連している。たとえば、風邪の

原因となるライノウイルスに感染すると鼻腔を刺激し、一時的に無臭症を引き起こす

ことがある。

 

「特定するうえで、無臭症が重要な症状となる可能性がある」

New Coronavirus Symptom: Loss Of Taste And Smell  CBC Boston

 

イギリス耳鼻咽喉科医会は「無臭症はライノウイルスなどにもよっても引き起こされる

ものの、新型コロナウイルスの無症状病原体保有者を特定するうえで、無臭症が重要な

症状となる可能性がある」と指摘。アメリカ耳鼻咽喉科アカデミーでは、アレルギー

性鼻炎、急性副鼻腔炎、慢性副鼻腔炎といった呼吸器疾患のない無臭症、嗅覚減退、

味覚異常を、新型コロナウイルス感染症の疑いのある症状として追加するよう提案

している。

 

イギリス耳鼻咽喉科医会では、他の症状がないにもかかわらず、無臭症が認められる場合、

7日間の自己隔離を勧めている。こうした情報も参考にしつつ安易に自身で判断する

ことなく、新型コロナウイルス感染症を疑われる場合には、各自治体が設置している

電話相談窓口に相談するのがいいだろう。

各地で無臭症や味覚異常が確認されている......

 

嗅覚の喪失、新型コロナ感染の兆候か 専門家らが指摘

2020年3月25日 12:34 発信地:パリ/フランス   AFP

https://www.afpbb.com/articles/-/3275170

【3月25日 AFP】子どものおむつのにおいが分からなくなった母親から、急に食べ物の

味が分からなくなった議員まで、新型コロナウイルスの一部患者が嗅覚損失の症状を

訴えている──。この症状が手掛かりとなり、ウイルスが検出できるようになる可能性が

あると専門家らが指摘している。

 

 英米仏の耳鼻咽喉科専門医らは、嗅覚が突然失われる無嗅覚症の患者がここ数週間で

増えているとし、これが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の兆候の一つである

可能性があると指摘している。こうした症状は、その他には何ら問題のない人にも

表れるため、感染のサインとなり得るというのだ。

 

 世界保健機関(WHO)はCOVID-19の最も一般的な兆候として発熱、倦怠(けんたい)感、

痰(たん)を伴わない空ぜきなどを挙げている。

 

 英国の耳鼻咽喉科の医師らはこのほど、嗅覚や味覚が急に失われた人について、

たとえその他の症状がなくても自主隔離することを勧告するよう保健当局に要請した。

 

 英国鼻科学会(British Rhinological Society)のクレール・ホプキンス(Claire Hopkins)

理事長は20日、英国耳鼻咽喉科医会(ENT UK)のニルマル・クマール(Nirmal Kumar)

会長と共同でこの問題に関する公開書簡を発表し、COVID-19に関するイランやフランス

からの第一報でも嗅覚の喪失を訴える患者についての記載があったが、これには特に

驚かなかったとしている。

 

 ホプキンス理事長によると、突然に嗅覚が失われる成人の症例の約40%はウイルス

感染後の無嗅覚症が原因とされ、このうち従来型コロナウイルスが関連している割合は

最大で15%ほどと考えられているという。

 

 だが、新型コロナウイルスによる被害が最も大きいイタリア北部の病院に勤務する

耳鼻咽喉科医師が、現場の医療従事者らの間に嗅覚喪失が多くみられると述べたことで

状況が変わった。これがきっかけとなり、専門のインターネット掲示板に投稿が

相次いで寄せられることとなったとホプキンス理事長は指摘し、「他には何ら問題の

ない若者らの間で、嗅覚喪失を訴えるケースが増えていることに皆が気づき始めた」

と続けた。

 

 また、先週診察した患者20人のうち9人に、嗅覚能力の喪失が最近あったことが

分かったとしながら、これが「極めて異常」な状況であるとも強調した。

 

■「重要なサインとなる症状」

 こうした状況を受け、無嗅覚症をCOVID-19の潜在的な兆候として複数の国の専門家

らが注意喚起している。

 

  米国耳鼻咽喉科・頭頸(けい)部外科学会(AAOHNS)は22日、事例証拠ではあるが、

無嗅覚症と味覚障害が新型コロナウイルスの「重要なサインとなる症状」であることを

示す症例が増えていると指摘した。

 

 ドイツでは、地域的な流行で2月に約1000人が2週間隔離されたハインスベルク

(Heinsberg)で住宅を戸別訪問する調査が実施され、この時に感染者全体の約3分の2が

数日間の嗅覚と味覚の喪失を訴えていたことが分かった。

 

 調査を行った独ボン大学(University of Bonn)のウイルス学者のヘンドリック・

シュトレーク(Hendrik Streeck)氏は、「中には、子どもの汚れたおむつのにおいが

分からなくなっていた母親もいた。シャンプーのにおいがしなくなったという人や、

食べ物が薄味に感じるようになったという人も」と、独日刊紙フランクフルター・

アルゲマイネ(Frankfurter Allgemeine Zeitung)の取材で語っている。

 

 英国の政治家として初めて新型ウイルス検査で陽性と判定されたナディン・

ドリーズ(Nadine Dorries)保健・社会福祉政務次官も、嗅覚と味覚の両方が失われた

ことを明らかにしている。

 

 ドリーズ氏は先週、ツイッター(Twitter)への投稿で、「食べ物や飲み物が温かいか

冷たいか、これだけしか分からない」と書いていた。


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