米のTPP復帰検討、日本は歓迎も前途厳しく
2018 年 4 月 13 日 15:47 JST THE WALL STREET JOURNAL
米国が環太平洋経済連携協定(TPP)交渉への復帰を検討していることに、日本政府は歓迎の意を示した。
だがドナルド・トランプ米大統領はツイッターに、「復帰するのは、条件がオバマ前大統領に提示されたものよりはるかに
有利な場合に限る」と書き込み、道のりの険しさを示唆。また、日本は「長年にわたり貿易でわれわれを激しくたたいてきた!」と
投稿した。
トランプ氏は12日、2017年1月に離脱したTPP交渉への復帰を検討するよう大統領顧問団に指示したことを議員らに明らかにした。
米国を除くTPP参加11カ国は3月、チリでTPPに署名した。
菅義偉官房長官は13日、「大統領としてTPPの意義や効果についての認識を示すものであれば歓迎したい」と述べた。
トランプ氏のツイートからは、同氏が依然として多国間協定を二国間協定より低くみていることがうかがえ、トランプ政権の
通商戦略を巡る不透明感が強まった。
同氏は「われわれはすでにTPP参加11カ国のうち6カ国と二国間協定を結んでおり、参加国の中で経済規模が最も多い日本との
合意に向けて努力している」とつぶやいた。日本政府は米国との二国間協定の交渉入りを拒んでいる。
Would only join TPP if the deal were substantially better than the deal offered to Pres. Obama. We already have BILATERAL deals with six of the eleven nations in TPP, and are working to make a deal with the biggest of those nations, Japan, who has hit us hard on trade for years!
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2018年4月13日