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<追加記事>日韓への核攻撃「現実の脅威」 安保理閣僚級会合でティラーソン米国務長官 中国の王毅外相は「対話再開」強調

2017-04-29 06:35:50 | 朝鮮半島有事・非核・南北朝鮮

<追加記事>

日本は非常任理事国に当選していて良かったです。(2017年12月31日まで)

北朝鮮問題で安保理閣僚級会合、米国「今こそ行動すべき」

2017年 04月 29日 06:58 JST   REUTERS

[国連 28日 ロイター] - 国連安保理は28日、北朝鮮問題を巡り閣僚級会合を開催した。議長を務めたティラーソン

米国務長官は、北朝鮮のミサイル・核開発を抑制しなければ「破滅的な結果」を招くと訴える一方、中国、ロシアは武力

行使による問題解決には否定的な立場を示した。

 

トランプ政権は中国が影響力を行使し北朝鮮を抑制しているとして、最近の取り組みを評価する立場を示していたが、

中国の王毅外相は「朝鮮半島における核問題の解決は中国の手だけにかかっている訳ではない」と主張。「今は対話

再開を真剣に検討すべきときだ」と訴え、北朝鮮問題に対する米中の溝があらためて浮き彫りとなった。米国は対話再

開前に核開発の抑制を北朝鮮に求めており、行動よりまずは対話を優先させる中国と意見の相違がある。

 

ティラーソン長官は北朝鮮の決議違反に対し、対話で報いるべきではないと指摘。安保理が行動していれば核問題はこ

こまで悪化していなかったとし、「世界で最も差し迫った安全保障問題に対し、今行動しなければ破滅的な結果を招く恐

れがある」と述べた。

 

米国は北朝鮮の体制転換は求めず、対話を通じた解決を望むとしながらも、「ソウルや東京への核攻撃は現実の脅威

であり、北朝鮮が米国本土を攻撃できる能力を備えるのも時間の問題」とした。その上で、北朝鮮が核やミサイルの開

発を続けるなら、すべての選択肢を排除しないとの米政権の立場をあらためて主張した。

 

ロシアのガティロフ外務次官は、北朝鮮は米韓共同軍事演習や朝鮮半島沖への米国の空母打撃群派遣などにより脅

かされていると感じていると指摘。武力行使は「絶対に許容できない」との立場を示した。

 

ロシアと中国は韓国への新型迎撃ミサイルTHAAD(サード)配備についてもあらためて反対を表明した。

 

岸田文雄外相は、北朝鮮を国際社会の交渉の場に戻すには、挑発的行為には高い代償を伴うとの強いメッセージを送

るべきだと述べた。

 

ティラーソン長官は閣僚級会合後に中国の王毅外相と個別に会談。「米中両国に共通する問題である朝鮮半島情勢へ

の対応を巡り、中国が米国ともに建設的に取り組んでいることを歓迎する」と述べた。


 

日韓への核攻撃「現実の脅威」 安保理閣僚級会合でティラーソン米国務長官 中国の王毅外相は「対話再開」強調

2017.4.29 00:36    産経新聞

28日、ニューヨークの国連本部で開かれた安全保障理事会の閣僚級会合に出席したティラーソン米国務長官(前列中央)

【ニューヨーク=上塚真由、ワシントン=黒瀬悦成】国連安全保障理事会は28日午前(日本時間同日夜)、ティラーソン

米国務長官が議長を務め、北朝鮮の核・ミサイル開発問題に関する閣僚級会合を開いた。安保理会合に合わせて日米

韓外相会談や、日中外相会談も開催。北朝鮮による6回目の核実験実施など新たな挑発行為への警戒が強まる中、圧

力強化に向け、国際社会が一致できるかが注目される。


 安保理で北朝鮮問題に関する閣僚級会合が開かれるのは異例。トランプ米政権は、北朝鮮問題を「外交の最優先課

題」と位置づけており、会合を通じて、北朝鮮と関係の深い中国やロシアも巻き込み、北朝鮮に非核化を迫る国際包囲

網を強化したい考えだ。


 ティラーソン氏は会合の演説で、北朝鮮による日本と韓国への核攻撃の脅威は「現実のものだ」と指摘。米本土への

攻撃も「時間の問題である」との認識を示した。北朝鮮に最大の圧力をかける行動をいま起こさなければ「破滅的」な結

果をもたらすと警告した。


 一方で、北朝鮮の「体制の変換が目的ではない」とも強調。各国に対し、

(1)安保理制裁決議の完全履行

(2)北朝鮮との外交関係の一時停止や格下げ

(3)北朝鮮の出稼ぎ労働者の一時停止や石炭などの禁輸-

を求めた。


非常任理事国の日本からは岸田文雄外相が参加し、「いかなる国も北朝鮮に対する制裁の枠組みの抜け穴となるべき

ではない」と強調し、さらなる挑発行為に対しては「より一層厳しい」安保理決議を迅速に採択すべきだと主張した。北朝

鮮による拉致問題への理解や協力も各国に求めた。


 中国の王毅外相は演説で、各国に対し、朝鮮半島の緊張緩和を努めることが必要だと強調。「対話再開を真剣に考え

るときだ」と述べ、6カ国協議の再開を訴えた。


 安保理会合では安保理メンバー15カ国の閣僚らのほか、国連のグテレス事務総長が演説。北朝鮮問題の関係国で

ある韓国の尹炳世外相も出席した。終了後に米国主宰の昼食会が非公開で行われる。


 一方、トランプ米大統領は27日、ロイター通信とのインタビューで、北朝鮮との間で「非常に大規模な紛争」が起き得

るとの考えを示した上で、「困難なことではあるが、外交的に解決したい」と強調。中国の習近平国家主席による北朝鮮

に対する外交圧力に関しては「彼は非常に努力している。非常にいい男だ」と評価した。また、ティラーソン氏は27日、

FOXニュースの報道番組に出演し、中国の習近平政権が北朝鮮に対して「核実験を実施したら中国独自の制裁を科

す」と警告したことを中国政府から伝えられたと明らかにした。