韓米両国は1日から今年度の合同軍事演習「フォールイーグル」を開始した。報道によると、今年の合同軍事演習は2か月に渡り、歴代最大の規模となっている。原子力空母カール・ビンソン、B-52戦略爆撃機、B-1Bランサー爆撃機、B-2ステルス戦略爆撃機、およびF-35Bステルス戦闘機などの米軍の戦略兵器も軍事演習に参加する予定だ。同時に、両国は今回の軍事演習で初めてミサイル迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」用いる作戦概念も演習するつもりだ。
耿報道官は次のように述べた。朝鮮半島と北東アジア地区の平和と安定を維持することは関連各国の共同利益と一致するものであり、各国共同の責任でもある。現在、朝鮮半島の情勢はきわめて敏感で複雑になっている。関連各国は半島情勢の緩和を促し、北東アジア地区の平和と安定の維持に役立つことをより多くすべだ。
耿報道官は更に次のように強調した。中国側は韓国でのTHAAD配備に反対する立場は一貫して明確だ。中国側は、関連配備のプロセスを停止し、誤った道で進み続けることをやめるよう関係方面に促す。
韓米軍事演習「フォール・イーグル」 1日スタート
2017-03-03 14:06:13 KBS WORLD Radio
原子力空母「カールヴィンソン」
韓国とアメリカによる合同軍事演習「フォール・イーグル」が1日、始まりました。
最近、北韓が弾道ミサイルを発射するなど挑発の脅威が高まっていることから、ことしの訓練はこれまででもっとも大きな規模となりそうです。
「フォール・イーグル」は、実際に兵力や装備を移動させる野外機動訓練で、今回の訓練には、アメリカの原子力空母「カールヴィンソン」が展開されるほか、ことし1月に在日アメリカ軍に配備された最新ステルス機「F-35B」も初めて参加します。
またアメリカの地上軍3600人が参加するなど、これまででもっとも大規模になる見通しです。
この訓練は4月末までの2か月間行われます。
韓米両国の国防長官は、訓練の開始に合わせて電話で会談し、「北韓がいかなる挑発をしてきても、圧倒的に撃退する」という警告のメッセージを交わしました。
この訓練に対して北韓は、「定例の訓練を装った侵略戦争策動だ」として猛烈に非難し、「核兵力の強化を放棄しない」と明らかにしました。
一方、今月3日からは、韓半島有事に備えて、コンピューターシミュレーションを活用した総合指揮訓練の「キー・リゾルブ」が始まります。
この期間中にはアメリカの高高度迎撃ミサイルシステム「サード(THAAD)」の韓国配備を想定して、北韓のミサイルを迎撃する訓練が初めて行われます。