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<北ミサイル>対米本土攻撃想定、より実戦的に 次は「日本列島を超えて太平洋」

2017-07-30 16:34:26 | 北朝鮮

対米本土攻撃想定、より実戦的に 次は「日本列島を超えて太平洋」

2017.7.30 00:02   産経新聞

 

ミサイル発射実験に立ち会い、笑顔を見せる金正恩朝鮮労働党委員長(右)の写真。29日、朝鮮中央通信が配信した(ロイター)

 北朝鮮が深夜に発射したミサイルは29日、2度目の大陸間弾道ミサイル(ICBM)と確認された。前回実験と比べて高度や距離が

伸び、「米本土到達」を意識した実戦的かつ挑発的な中身となった。北朝鮮は今後もミサイル発射を継続させるとみられるが、

2回の“成功”に自信を深め、日本列島を越える長距離実験を行うことも予想される。


 28日の発射は前回4日の発射と比べ、到達高度は約900キロ、飛行距離は約65キロ、飛行時間は約8分それぞれ増加した。

 防衛省幹部は「前回は意図的に高度を抑えた可能性がある」と指摘。元海上自衛隊自衛艦隊司令官の香田洋二氏も「前回は発射

成功が第一目標で、慣らし運転の感があった。燃料を減らしエンジンへの負担を抑えたのだろう」と分析する。


 前回の成功を受けた今回の実験は、米本土到達を強く意識したものとなった。朝鮮中央通信は最大射程を確保するためエンジンを

増やしたと報道。早朝が中心だった発射を夜間にしたことも、香田氏は「米国側に情報収集をさせないため、従来のタイミングを外した

と考えられる」と話す。


 ICBMは宇宙空間に上がった後、マッハ24の高速で大気圏に突入するため、弾頭が7千度を超える高温にさらされる。

今回の実験結果の詳細は不明だが、4日の発射では大気圏突入後、ミサイルが位置情報を知らせるために発するテレメトリー信号が

途絶えたとの情報もある。「しばらくは実験を繰り返し、弾頭の強度や制御の能力を高めていくだろう」(防衛筋)。


 専門家たちは今後の実験ではICBMの飛行距離を伸ばしていくとみる。軍事アナリストの小都(おづ)元氏は「2度の実験で近距離の

データはある程度集められたはずだが、日本海ではこれ以上の長距離は事実上不可能だ」と指摘する。


 考えられるシナリオは「日本列島越えの発射実験」だ。小都氏は「日本上空を通過させ太平洋に落ちる実験を狙うだろう。ハワイ近海

への着弾を視野に入れる可能性もある」と警鐘を鳴らしている。