北京発着予定の1255便が欠航、市内の学校も再閉鎖 感染拡大を警戒
2020年6月17日 12:14 発信地:北京/中国 AFP
中国で、新型コロナウイルスの懸念が高まる中、マスクを着けて北京大興国際空港を利用する客(2020年4月30日撮影)
【6月17日 AFP】中国共産党機関紙・人民日報(People's Daily)は17日、新型コロナ
ウイルスの感染拡大の恐れから、北京の空港を発着する予定だった少なくとも1255便が
欠航したと報じた。便数全体の70%近くに当たる。
北京市では最近130人以上の新規感染者が確認されており、北京市当局は住民に市外に
出ないよう求め、一部の省は北京市から来た人に隔離措置を取っている。
また、北京市で新たに31人の感染が確認されたことを受けて、17日には市内のすべての
学校が再び閉鎖され、オンライン授業が再開された。
中国では新型コロナウイルスの流行がおおむね抑制されていたが、新たに感染者が
出ていることで感染第2波への懸念が高まっている。
北京市当局は16日、市内の「中・高リスク」地域の住民に移動制限を課すと発表した。
他の地域の住民に対しては、市外へ移動する場合には核酸検査を受けるよう求めている。
また、北京市の広大な食品卸売市場「新発地(Xinfadi)」で始まったとみられる
集団感染に関連して市内の数万人が検査を受け、市内の約30の住宅地が封鎖された。
北京市保健当局によると、市内では過去6日間で137人の感染が確認されており、
同市政府の徐和建(Xu Hejian)報道官は16日の記者会見で、「北京の流行状況は非常に
深刻だ」と警告した。
中国当局は17日、北京市と隣接する河北(Hebei)省や、浙江(Zhejiang)省でも国内
感染例が確認されたと報告。また、海外からの入国者11人の感染が確認されたという。