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トルコ発【サウジ記者行方不明事件】 合同調査グループ設置へ 。

2018-10-13 00:29:44 | トルコ

【サウジ記者行方不明事件】 合同調査グループ設置へ

2018年10月12日金曜日  TRT

トルコ共和国大統領府のイブラヒム・カルン報道官が10月11日、サウジアラビアからの提案により、ジャマル・カショギさん行方不明事件の解決のために合同調査グループを設置することが決まったと発表した。

カルン報道官

 

カルン報道官は、10月2日にイスタンブール県にあるサウジアラビア総領事館に入った後から全く

連絡が取れなくなっているアメリカの新聞『ワシントン・ポスト』のコラムニスト、ジャマル・カショギさんに

ついて記者会見を行った。

 

カルン報道官は記者会見で、「トルコとサウジアラビアとの間の協力関係の範囲内において、

サウジアラビアからの提案により、サウジアラビアのジャーナリスト、ジャマル・カショギさんの

事件をありとあらゆる手段により解決させるために、合同調査グループを設置することが決まった」と述べた。

 

サウジアラビア政府は以前にも、イスタンブールにあるサウジアラビア総領事館で捜索活動をすることを

許可している。

 

サウジアラビアの改革派の重要な発言の場として知られているサウジアラビアの新聞

『アル・ワタン』に大きな貢献をし、最も積極的に活動を行っている中東のジャーナリストの

ひとりとして知られ、アメリカの新聞『ワシントン・ポスト』のコラムニストであるカショギさんは、

10月2日に婚約者とイスタンブールにあるサウジアラビア総領事館に行ったが、それ以降、

本人から全く連絡が取れていない。

 

イスタンブールに駐在のサウジアラビア総領事は、Twitter(ツイッター)のアカウントから

10月4日に行った投稿で、サウジアラビア国民のカショギさんは、総領事館の建物から出た後、

行方がわからなくなったと主張した。

 

イスタンブール県検察は、カショギさんの行方に関する捜査を開始した。

 

 

サウジ記者失踪、「尋問」記録をトルコが入手か 説明要求の圧力強まる

2018年10月12日 18:48 発信地:イスタンブール/トルコ   ÅFP

サウジアラビア人ジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏の行方不明事件に関与したとみられるサウジアラビア人グループ。
イスタンブールのアタチュルク国際空港で。トルコ紙サバハを通じて入手した警察の防犯カメラの映像より(2018年10月10日作成)


【10月12日 AFP】サウジアラビア皇太子に批判的な記事を執筆していたサウジ人ジャーナリスト、

ジャマル・カショギ(Jamal Khashoggi)氏がトルコ・イスタンブールのサウジ総領事館を訪れた後に

消息を絶った問題で、トルコと米国は11日、サウジ政府に改めて説明を要求し、圧力を一段と強めた。

カショギ氏が総領事館内で「尋問」される様子を記録した音源と映像を、トルコ政府が所有しているとの

報道もある。

 

 カショギ氏は今月2日、トルコ人女性との結婚を前に必要書類を受け取るためイスタンブールの

サウジ総領事館を訪れた後、行方が分からなくなった。

 

 米国は同盟国のサウジと1100億ドル(約12兆円)相当の軍事関連契約を結んでおり、

米議会はサウジへの武器売却の停止を求めてドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領に

決断を迫っている。ただ、トランプ氏はサウジに説明を求める姿勢を強めてはいるものの、

議会の要求は拒否している。

 

 トルコ当局はカショギ氏について、殺害されたとの見方を示している。航空機2機に分乗して

トルコに入国した15人の「暗殺団」がカショギ氏を殺害したとする報道もある。

一方のサウジ政府は、カショギ氏は総領事館を何事もなく去ったと主張している。

 

 トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領はサウジ政府に対し、

この主張を裏付ける監視カメラの映像を提出するよう要求。

「総領事館に監視カメラが存在しない、などということがあるだろうか」

「ハエや蚊が1匹飛んでいる様子さえ、監視カメラには映る。何しろ、彼ら(サウジアラビア)には

最新のシステムがあるのだから」とトルコ記者団に語った。

 

 総領事館側は、カショギ氏の訪問日には監視カメラが作動していなかったと主張し、カショギ氏が

暗殺されたとの見方を「根拠がない」と非難した。

 

 しかし、米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)はトルコ政府が米高官に伝えた情報として、

カショギ氏が「総領事館内で尋問や拷問を受け、殺害された」様子を記録した音源と映像を

トルコ政府が入手しており、遺体は殺害後に切断されたと報じた。


 カショギ氏は、ワシントン・ポストなど多数のメディアに寄稿し、サウジ政府のイエメン内戦介入や

ムハンマド・ビン・サルマン(Mohammed bin Salman)皇太子の政策を批判していたジャーナリスト。

サウジ政府の顧問を務めた経歴を持つが、逮捕される恐れがあるとして昨年9月にサウジを出国し、

米首都ワシントン郊外に暮らしていた。