トルコ大統領、NZ乱射事件の映像を選挙集会で流す。 NZ政府は強く批判
2019年3月19日 12:43 発信地:イスタンブール/トルコ AFP
トルコのイズミルで開かれた地方選の選挙集会で演説するレジェプ・タイップ・エルドアン大統領(2019年3月17日撮影)
【3月19日 AFP】ニュージーランド政府は18日、トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン
(Recep Tayyip Erdogan)大統領が今月31日投票の地方選の選挙集会で、ニュージーランドで15日に
発生した銃乱射事件の容疑者が撮影した映像を流したことを強く批判した。
エルドアン大統領は、ニュージーランド南島クライストチャーチ(Christchurch)の2か所の
モスク(イスラム礼拝所)で起きた銃乱射事件をトルコとイスラム教徒に対する攻撃の一部として
位置付け、先週末に開かれた選挙集会で容疑者が撮影した映像を流した。
ニュージーランドのウィンストン・ピーターズ(Winston Peters)副首相は18日、銃乱射事件を
政治に利用することは「国内外に住むニュージーランド人の将来と安全を危険にさらすことになり、
完全に公正を欠いている」と述べた。
50人の犠牲者を出した今回の銃乱射事件ではトルコ人も3人負傷した。エルドアン大統領は先週末の
選挙集会で、今回の事件は欧米諸国がこれまで無視してきたイスラム嫌悪の高まりの兆候だと繰り返し訴えた。