大豆食品の危険性を研究者らが証明
大豆食品といえば、健康志向の多くの人が肉や牛乳の代替品として摂取している。
ところが、その大豆食品が、健康に深刻な悪影響を及ぼしかねないという驚きの研究発表が行われた。
科学や健康に関するサイト「ヘルス・ニュース」が、フランスの研究者らの研究結果を引用して報じた。
研究者らが、デザート、ソース、飲み物など55種類の大豆食品を分析したところ、大豆には女性
ホルモンに影響をあたえるイソフラボンの濃度が非常に高く、場合によってはがんを引き起こす
可能性があることがわかった。
大豆が危険視されるのは、それに散布された除草剤にも原因がある。世界保健機関(WHO)は
除草剤を「発がん性が疑われる物質」と分類している。
さらに、大豆にはカルシウム、鉄、亜鉛、マグネシウム、たんぱく質の吸収を抑える成分が含まれている。
さらにこれらの成分は、甲状腺ホルモンの合成を阻害し、甲状腺機能低下症やがんを誘発する。
研究者らによると、特に妊婦や幼児は大豆食品を食べない方がいいという。
それ以外の人は、大豆食品は1日1人あたりの摂取量以下に制限するよう研究者らは勧めている。
大豆の健康被害論争は農家と畜産家の覇権争い=専門家
2019年11月29日 20:22 SPUTNIK(何を選ぶべきか)は大豆の消費により、こうした疾病の発生リスクが上昇すると警鐘を鳴らしている。
大豆による健康被害が人口に膾炙(かいしゃ)してすでに久しい。
国際農業ビジネス・食料安全保障センターのアナトリー・チーホノフ所長(大統領府付属ロシア
国民経済・行政アカデミー)によれば、フランスで発表された研究に過剰反応して食卓から大豆を
遠ざけるのは時期尚早とコメントしている。
「この大豆騒動は実際のところ、経済的な理由に起因しています。畜産家と農家の争いが
この背景にはあると考えられます。必要なタンパク質は大豆製品だけで摂取できると分かり、
市場の覇権争いが始まったのです」とチーホノフ所長はスプートニクの取材で説明した。
研究によれば、大豆は有害な植物性エストロゲンを含むほか、人体に必要な亜鉛、鉄分、マグネシウム、
カルシウムの吸収を妨げる。さらに、甲状腺に作用してホルモンの合成を阻害する。
つまり、大豆は甲状腺の機能低下や甲状腺ガンを引き起こすといえる。
チーホノフ所長は大豆のそうした作用は否定しないが、「大事なのはバランス」としている。
どんな食品であれ、過度に摂取すれば弊害を受けるのは自明ということだ。
さらにチーホノフ所長はこのように続けた。「この素晴らしい例がアジアです。アジアでは大豆を
幼少期から摂取していますが、長寿社会で世界的に知られています。それは発酵大豆を摂取して
いるからです。さらに中国、日本、ベトナムでは大豆そのものを摂取する文化があります。
大豆は伝統食品となっていますが、その摂取により健康被害が起きているようには見えません」
大豆そのものを摂取する場合、専門家は1日当たりの摂取量を30グラムから40グラムに制限している。
動物性たんぱく質を摂取しない菜食主義の方であれば、80グラムまで摂取しても問題ない。
ただし、遺伝子組み換えの大豆は避けるべきだとしている。米国産の大豆はほとんどが遺伝子組み換えだ。
「研究者らは遺伝子組み換え作物の利点と弊害について明確な説明をいまだに行っていません。
遺伝子組み換え作物は家畜の飼料として使われるべきものです。人体への影響については何も
わかっていません。遺伝子組み換え作物が私たちの体にどのような作用と変化をもたらすのか、
この判断にはさらに時間が必要です」