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<アジア大会>韓国、柔道混合で抗議の座り込み…畳に10分以上、ルールを誤解

2018-09-03 06:59:09 | スポーツ

韓国、柔道混合で抗議の座り込み…畳に10分以上、ルールを誤解

2018.9.1 22:10    産経新聞

混合団体準々決勝で日本に敗れた後、畳の上に座り込む韓国選手=ジャカルタ


 ジャカルタ・アジア大会で1日、新採用の柔道混合団体準々決勝で日本に敗れた韓国の選手たちが、

試合後に10分以上も畳の上に座り込んで抗議した。混合団体は2020年東京五輪の新種目。直前まで

確定しなかったルールの誤解が原因だった。


 最後の6人目が終わって3-3で並び、日本が内容差で勝利。だが韓国のメンバーは不服そうな表情を浮かべる。

日本が礼をして畳を下りても、勝利をアピールしながら6人全員が腰を下ろした。

規定を理解していなかったとみられ、韓国の安昌林は「勝ったと思っていた」と話した。

 場内が騒然となる中、全日本柔道連盟の山下泰裕会長が審判員席に駆けつけ、ルールを確認する場面もあった。

注目された新種目での思わぬ騒動。日本男子の井上康生監督は「われわれもしっかりとルールを把握し、

準備しないといけないと改めて感じた」と語った。


 

 今大会の混合団体のルールで重要なのは2点。1つは、一本勝ちが10点、技ありでの優勢勝ちは1点と、

明確に差別化されていること。もう1つは、今年改正された国際柔道連盟(IJF)のルールにのっとり、

指導3つによる反則勝ちは全て「一本勝ち」扱いとなることだ。

 


 前日8月31日の組み合わせ抽選の際にも、この点は運営側から口頭で念押しされており、日本は選手にも説明して、

周知徹底していた。対して韓国は、「技ありも一本も同じ勝ち」と考えていたか、「反則勝ちは一本勝ちとは別物」

などと解釈していたとみられる。

 


 男子73キロ級の海老沼は、「あれはただ韓国チームがルールを知らなかっただけだと思う」。

増地監督は「言葉の違いもあり、勘違いがあったんでしょう。(結果が)覆らなくてよかった」と、

安堵(あんど)の表情を浮かべた。アジア大会ならではの混乱の余韻が尾を引く中、「君が代」が響いた。


 ◆柔道混合団体戦 女子の57キロ級、70キロ級、70キロ超級、男子の73キロ級、90キロ級、

90キロ超級から1人ずつ選手を選び、計6人が出場。アジア大会では女子57キロ級が一番手となり、

男女交互に戦う。4分間で決着がつかない場合はゴールデンスコア(GS)方式の延長戦を行い、引き分けはなし。

勝利数が並んだ場合、一本勝ちや指導3つによる反則勝ちは10点、優勢勝ちは1点とポイント化して比較。

それでも勝者が決まらない場合は、抽選で選ばれた選手によるGS方式の代表戦を行う。

世界選手権では2017年に初実施され、日本が優勝した。