イ・スンウが憎き戦犯企業トヨタの看板を踏むパフォーマンス ネチズン感動の嵐
2018/9/2・16:29 インサイト(朝鮮語)
今月1日は大韓民国が日本を完全に圧倒した日だった。男子サッカーがその中心にあった。この日、日本と延長戦を
広げた韓国代表チームは2-1で勝利して金メダルを首にかけた。号泣して熱い応援を送った全国民はゴールだけでなく
選手たちの活躍、身振り、目つき一つ一つに熱狂した。
その中で最も歓呼を受けた場面は断然イ・スンウ選手のセレモニーだった。延長4分、左側面から上がってきた球を
イ・スンウが強力な左足シュートで終えてゴールを記録し、直ちにカメラマンが集まっている広告看板の方向に
走って行ってその上にそびえ立った。
イ・スンウは威風堂々とした表情で自信あふれるポーズを取ったが、彼が踏みにじった広告看板には「トヨタ」という
文字が鮮明だった。
偶然にしてはあまりにも劇的な名場面だった。「日本を踏みにじった」という一つの象徴的なジェスチャーのように
見えた。試合直後、自然に世論の関心はトヨタへ向かった。トヨタが朝鮮人から絞り取った「戦犯企業」という
容疑と過去の蛮行まで再照明されて一瞬のうちに広がった。
実際にトヨタが朝鮮人を強制労役させたという事実が確認されたことがある。去る2014年、国務総理室所属
対日抗争期強制動員被害調査支援委員会は約4年間の調査の終わりに韓国人徴用者などを絞り取った企業の
名簿を暴露した。委員会は日本政府が発表した公式文書と各種研究書、文献資料などを検証した。
その結果、日本47地方自治体に1,329の企業が設置した強制労働作業場4,042カ所の名簿を確保した。
トヨタもあった。トヨタが他の戦犯企業と同じように日帝強制支配期に朝鮮人らを動員して強制労働をさせた
事実が確認された。
被害者の生々しい証言がまさにその証拠だ。1943年春、全北沃溝郡に住んでいたキム某(当時20才)氏は家に入ってきた
日本人に引きずられて行って日本、愛知県のトヨタ自動車工場に監禁された。そこで自動車付属品を組み立てなければ
ならなかった。働かされた時間は何と2年。キム氏は月給の代わりにタバコをもらって強制労働の現場で搾取された。
このような歴史的事実を土台に「トヨタは朝鮮を収奪、絞り取った代表的な戦犯企業の一つだ。
そのような意味でイ・スンウのセレモニがより一層感動的だった」という言葉が出てくる。
しかし、一部はこの意見に反旗を翻した。これらは「トヨタは戦犯企業名簿に含まれていない。
とても無理な『グクポン』だ」として「偶然なセレモニ一つに過度に意味を付与してヒョミルを助長する行為」
と主張した。また「そのような論理ならすべての日本企業をひっくるめて戦犯企業といわなければならない」として
戦犯企業基準に関する疑問を提起した。
そうだ。事実、トヨタは戦犯企業リストに含まれていない。戦犯企業リストに挙げられた299個の企業を
確認してみよう。
このようにトヨタは戦犯企業に含まれていない。だが肝に銘じよう。かと言って過ぎた日本の誤りから自由なはずがない。
他の例を一つ見てみよう。我が国で高い販売率を記録する「オカモトコンドーム」が日帝強制支配期当時、
日本軍慰安所にコンドームを供給した事実が明らかになったことがある。それでもオカモトコンドームは
戦犯企業リストから抜けている。
炭坑事故時の日本人の写真を虐待された朝鮮人の写真として使用
単純に搾取、強制労働をしなかったという理由で戦犯企業から除外されたということなのか。このような点で
戦犯企業に関する議論がより一層必要だ。たとえ戦犯企業リストにはなくても過去に蛮行を犯して戦争犯罪に
加担した企業は数えきれない程多い。
また、私たちは知る必要がある。日本企業の製品を購買、使用は個人の自由だ。ただし彼らが私たちにどんなことを
したのかは知っていなければならない。どんな言葉でもトヨタが朝鮮人に蛮行を犯した事実は変わらない。
トヨタは戦争犯罪に加担したし、搾取された朝鮮人の血を踏んで立ち上がった。
そして昨日、イ・スンウはそれを踏みにじって立ち上がった。
朝鮮人が現在、強制連行・労働の象徴としている軍艦島