金正男氏殺害伝える北朝鮮向け拡声器放送 あすにも開始＝韓国
2017/02/15 15:12 聯合ニュース
【ソウル聯合ニュース】マレーシア・クアラルンプールの空港で１３日、北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン）朝鮮労働党委員長の異母兄、正男（ジョンナム）氏が北朝鮮工作員とみられる女２人に毒殺された事件について、韓国軍が前線からの拡声器放送で北朝鮮住民に伝える。韓国の複数の政府・軍消息筋が１５日、明らかにした。
軍と政府は、正男氏の殺害には金正恩委員長の指示があった可能性が高いとみて、金委員長の残忍で凶暴な性格を北朝鮮の住民や軍人に積極的に知らせる考えだ。北朝鮮住民も正男氏が故金正日（キム・ジョンイル）総書記の長男であることを知っているため、毒殺されたと聞けば大きな衝撃を受けそうだ。
これと関連し、韓国情報機関、国家情報院（国情院）の李炳浩（イ・ビョンホ）院長は１５日、国会情報委員会の懇談会で、正男氏の暗殺は金委員長の命令だったとし、「２０１２年にも一度、本格的な（暗殺の）企てがあり、１２年４月に金正男が金正恩に自分と家族を殺さないよう求める手紙を送った」と語ったという。
軍・政府当局は、正男氏の殺害について把握した事実を早ければ１６日から拡声器放送で北朝鮮に伝える。新型の据え置き型拡声器２４台と移動可能な拡声器１６台、既存の据え置き型約１０台を使う。