北核実験による放射能漏れの可能性を「注視」 韓国統一部
2017/09/06 12:30 聯合ニュース
【ソウル聯合ニュース】韓国統一部の白泰鉉(ペク・テヒョン)報道官は6日の定例会見で、北朝鮮の6回目核実験による放射能漏れの
可能性が指摘されていることと関連し、「状況を注視している」と述べた。
北朝鮮・豊渓里周辺の核実験前後の衛星画像。4日撮影の画像(右)には実験前の画像(左)にない地滑りの跡などが確認できる(38ノース提供)=6日、ソウル(聯合ニュース)
韓国気象庁は、北朝鮮が3日に核実験を行った直後、付近でマグニチュード(M)4.4の陥没に伴う地震が発生したと把握しており、
核実験場が崩壊した可能性とこれに伴う放射能漏れが懸念されている。
米ジョンズ・ホプキンズ大の北朝鮮分析サイト「38ノース」は5日(現地時間)、商業衛星写真を基に、北朝鮮北東部・豊渓里の
核実験場周辺で核実験後に多数の地滑りが起きたことを確認したと発表。「過去5回の核実験では見たことのない数と規模だ」と
指摘した。
統一部の趙明均(チョ・ミョンギュン)長官は5日の国会外交統一委員会で、核実験により北朝鮮住民が被爆したかどうかについて、
具体的に説明できる情報は持っていないとしながらも、「被爆している可能性は十分にある」と述べた。
一方、白氏は核実験後の北朝鮮の内部動向について、「8月に入り(国連安全保障理事会の制裁決議を非難する)政府声明などを
発表し、その後に平壌で(声明を支持する)市民集会など結束を図るための集会を続けている。ほかに特別な動きはない」と伝えた。
北朝鮮住民 核実験で被爆した可能性=韓国統一相
2017/09/05 20:52 聯合ニュース
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の核実験場がある北東部の咸鏡北道・吉州郡で被爆した疑いが持たれる症状を訴える人が出ていると
いう指摘について、韓国統一部の趙明均(チョ・ミョンギュン)長官は国会外交統一委員会で5日、具体的に説明できる情報は持って
いないものの、「被爆している可能性は十分にある」と述べた。
また、あらゆる分野で対北朝鮮制裁と圧力を強化しなければならないという主張について「趣旨には同意するが、このような状況で
あるだけに冷静かつ長期的に見なければならない」とし、「核問題の解決に必要なことは北の内部で変化を生じさせることであり、
そのうちの一つは北の核・ミサイル開発が北の住民にとって役立たないと認識させること」と説明した。
外交部の康京和(カン・ギョンファ)長官は同じ席で、韓国政府レベルでの対北朝鮮独自制裁について、「検討されているが、まだ発表
する段階でない」と答弁した。