香港行政長官、逃亡犯条例改正案を正式に撤回へ-SCMP
2019年9月4日 15:28 JST 更新日時 2019年9月4日 17:30 JST Bloomberg
香港の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官
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正式撤回は抗議行動の活動家らの主要な要求の一つ
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報道を受けて香港株式が上昇、ハンセン指数は3.9%高で終了
香港の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官が、長引く混乱の原因となった「逃亡犯条例」改正案を
正式に撤回すると、英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)など現地メディアが4日、
匿名の関係者の話を基に報じた。
報道によると、同長官は現地時間午後4時に体制側の関係者らと会談し、その後に正式に撤回する
計画。マイケル・ティエン議員によれば、会合には香港の議員や中国立法府の香港代表などが含まれる。
行政長官のオフィスに電話と電子メールでコメントを求めたが、今のところ応答はない。
中国外務省は報道についてコメントを控えた。
同法案の正式撤回は、ほぼ3か月前から続く抗議行動の活動家らの5つの主要な要求の1つ。
林鄭長官は既に法案の棚上げを発表しているが、活動家らは完全撤回を求めていた。
要求はほかに、警察の暴力に対する独立機関の調査や逮捕者に対する恩赦、普通選挙などが含まれる。
報道を受けてハンセン指数は一時4.4%高まで上昇し、3.9%高で引けた。
原題:Hong Kong’s Lam to Formally Withdraw Extradition Bill, SCMP Says(抜粋)
Hong Kong’s Lam to Formally Withdraw Extradition Bill, SCMP Says
香港デモ5つの要求
△逃亡犯条例改正案の完全撤回
△警察の暴力的制圧の責任追及と外部調査の実施
△「暴動」認定の撤回、
△デモ参加者の無条件の釈放、
△民主的選挙の実現