原子力研究院で放射性物質「セシウム137」漏れ
2020.01.22。午後16:31 国民日報
https://m.news.naver.com/read.nhn?mode=LSD&sid1=001&oid=005&aid=0001280997
韓国原子力研究院放射性同位元素の生産設備。聯合ニュース
韓国原子力研究院(以下研究院)施設から昨年放射性物質が放出される事故が発生した事実が
確認された。原子力安全委員会は、事件の原因と環境影響を調査中だ。
原子力安全委員会は22日、「セシウム137、セシウム134、コバルト60などの人工放射性核種
(原子種)が研究内の自然蒸発施設周辺雨水管に放出されたという報告を受けた」とし
「韓国原子力安全技術院( KINS)事件調査チームを研究院に派遣して調査を進めている」と述べた。
研究院は、昨年12月30日、大田の研究者が正門前河川土壌から試料を採取し、今年1月6日には、
試料からの放射能濃度が急増したことを確認した。最近3年間、ここのセシウム137の核種の
平均放射能濃度は0.432 Bq / kg未満であったが、この調査では59倍程度である25.5 Bq / kgまで上昇した。
研究者は、独自の調査を進めた調査結果を基に、21日原案に自然蒸発施設がこの事故の原因と
推定されると報告した。自然蒸発施設は、放射性廃棄物処理施設の付属施設で放射能濃度が非常に
低い液体放射性廃棄物を太陽電池に蒸発させる施設である。研究調査では、施設周辺の河川土壌から
セシウム137の核種の放射能濃度が最高138 Bq / kgを記録した。韓国放射能セシウム許容基準は、
100 Bq / kg以下である。
しかし、研究院外部を流れる河川、土壌の放射能濃度は、通常の数値(0.555~17.9 Bq / kg)を
超えないことが分かった。現在の研究に派遣された KINS調査チームも自然蒸発設備の隣の
マンホールを発祥地で見て、正確な原因を調査中だ。研究員は、河川、土壌などの汚染が確認
された地域については、除染と放射性廃棄物管理の計画を策定して対策する計画だ。
研究院では、数年間事故が後を絶たない。2018年1月と11月には、火災が発生した。2011年には、
研究用原子炉である一つの放射性物質が漏れ事故が発生して、従業員が緊急避難した。
また、研究院は、許可を受けずに燃料を使用したり、放射性廃棄物をこっそり無駄に使用するなど、
原子力安全法に違反して、2017~2019年に数回課徴金と罰金処分を受けた。