香港警察、民主派の中心人物3人を逮捕
https://www.cnn.co.jp/world/35142000.html
「雨傘運動」を主導した黄之鋒氏ら民主化運動の先頭に立つ3人が逮捕された
(CNN) 香港警察は30日、同地の民主化運動の中心人物3人を逮捕した。この中には2014年の
大規模デモ「雨傘運動」を主導した黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏も含まれる。
22歳の黄氏は30日朝、許可されていない集会を組織、扇動した罪などで逮捕された。黄氏自身が
設立に携わった政党「デモシスト( 香港衆志)」が明らかにした。
デモシストはツイッターに逮捕時の状況を投稿。それによると黄氏は同日午前7時半ごろ、鉄道駅近くの
路上で「民間のミニバンに無理やり押し込まれた」という。
周庭(アグネス・チョウ)氏
黄氏のほか、デモシストのメンバーで香港立法会選挙に出馬表明したこともある周庭(アグネス・
チョウ)氏も同日逮捕された。デモシストが確認した。
陳浩天(アンディ・チャン)氏
また警察によれば、デモシストと別個に活動する反体制派の代表的人物、陳浩天(アンディ・チャン)
氏が29日夜、香港国際空港で逮捕された。容疑は「暴動の疑い」と「警察官への襲撃」だとしている。
香港民主化元リーダーら逮捕 即時保釈、デモ強行へ
2019.8.30 21:05 産経新聞
【香港】31日の反中国・反香港政府デモを前に緊張が高まる香港で30日午前、2014年の
香港民主化運動「雨傘運動」の元リーダー、黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏(22)と、学生団体の
元幹部、周庭(アグネス・チョウ)氏(22)が逮捕された。2人は警察当局の許可を得ていない
集会への参加を扇動した罪などで起訴され、同日夕保釈された。
また、31日のデモ行進を申請していた民主派団体は、警察当局の不許可決定に異議申し立てを
行っていたが、30日に棄却された。29日には民主派団体の代表が暴漢に襲撃される事件も発生。
民主派団体は31日のデモの中止を決めた。
しかし一部の民主派や若者たちは香港政府が摘発を拡大・加速していることに反発し、31日の
デモを強行する構えで、警官隊と激しく衝突する可能性がある。
香港メディアによると、黄氏と周氏は6月21日、中国本土への容疑者引き渡しを可能にする
「逃亡犯条例」改正案の撤回を求めて警察本部を包囲した抗議デモに参加し、演説するなどした。
黄氏は保釈後、「どれだけ逮捕されても香港人は退かない」と強調。周氏も「香港の民主主義のために
闘い続ける」と述べた。
6月9日以降本格化した今回の一連の抗議運動は、指導者がいないことが特徴の一つだが、
黄氏や周氏は雨傘運動の元リーダー、元幹部としてその動向が内外から注目されている。
2人は雨傘運動後に結成された政治団体「香港衆志」の有力メンバーでもある。
このほか、香港独立派のリーダー、陳浩天氏も29日夜、香港国際空港で警官への暴行容疑などに
より逮捕された。日本へ渡航する予定だったという。立法会(議会)議員や香港大の元学生会会長
(女性)らも30日、抗議運動に関連して逮捕された。
31日のデモは、中国当局が広東省深●(=土へんに川)に武装警察を集結させて圧力をかける中、
香港における普通選挙の実現などを求めて、中国政府の出先機関、香港連絡弁公室までデモ行進する
計画だった。
香港 デモ呼びかけた人への襲撃相次ぐ
2019年8月30日 2時06分 NHKニュース
香港の警察などによりますと、29日昼すぎ、九龍半島の繁華街にある飲食店で、民主派団体の代表、
岑子杰さんが男2人に襲われました。
男らは、バットで殴るなどし、岑さんと一緒にいた男性が腕などにけがをしたということです。
岑さんは29日夜、記者会見し「どんなに怖い目にあっても気になるのは香港の未来だ。私たちは
引き続き、未来のために努力していく」と述べました。
この団体はたびたび大規模な抗議活動を主催し、31日には中国政府の出先機関の周辺でデモ行進を
計画していて、岑さんは襲撃される前、団体の活動に反発する市民数人と言い争いになっていたと
いうことです。
また、郊外の新界地区でも29日午後、先月27日に行われたデモを呼びかけた男性が4人の男たちに
パイプや雨傘でいきなり殴られ、背中などにけがをしました。
地元メディアによりますと、今月18日の夜にも、先月行われたデモを呼びかけた男性が数人の男たちに
棒で殴られ、背中や頭にけがをしています。
香港では容疑者の身柄を中国本土にも引き渡せるようにする条例の改正案をめぐって2か月以上に
わたって抗議活動が続き、デモの参加者とこれに反発する人たちとの衝突も相次いでいて、市民の間で
不安が広がっています。