偽ブランド品など輸入差し止め 10年連続で2万件超
3月3日 19時12分 NHKニュース
去年1年間に全国の税関が偽ブランド品などとして、国内への輸入を差し止めた件数は2万6000件余りで、前の年を下回りましたが、10年連続で2万件を超えました。
財務省によりますと、去年1年間に全国の税関が偽ブランド品などとして、輸入を差し止めた件数は2万6034件でした。前の年に比べて11%減少しましたが、10年連続で2万件を超えて高い水準が続いています。
内訳を見ますと、バッグ類が1万727件で最も多く、携帯電話とその付属品が4466件、衣類が3873件などとなっており、中国から輸入されたものが全体の91%を占めました。
一方、物品の数にすると、62万2665点に上り、最も多かったのはプリンター用カートリッジなど、コンピューター製品で19万5152点と、前の年のおよそ19倍に急増しました。
次いで、携帯電話や、携帯電話ケースなどが7万4783点、医薬品が3万9021点などとなっていて、すべてを正規品の価格で換算するとおよそ114億円分に相当するということです。
財務省によりますと、こうした物品はすべて細かく裁断されたのち、焼却処分されます。最近は特許侵害など専門的な知識が必要になるケースも多く、財務省はメーカーから協力を得るなどして、取締りを強化したいとしています。