ウイルス侵入を抑えるマスク発売 山本化学工業
2020.3.30 15:44 産経WEST
競泳水着素材を手がける山本化学工業(大阪市生野区)は30日、ウイルスや菌の
侵入を抑えるウエットスーツ素材のマスク「ビオラ」を4月1日に発売すると発表した。
新型コロナウイルス感染防止用に国内のほか米国やシンガポール、台湾でも売り出し、
6月に月産50万枚の生産を計画している。
ゴムを使ったウエットスーツ素材で伸縮性が高く、顔に隙間なくフィットする。
マスクには呼吸のため6つの穴を開けているが、口と鼻の部分にガーゼやペーパー
タオルなどを挟んで装着すれば、マスク全体から空気が入る従来品よりウイルス
などの侵入を最小限に抑えられるという。厚さは0・5ミリと薄くし、軽量化も図った。
手洗いし陰干しすれば、1年以上繰り返して使える。
この日、大阪市内で記者会見した山本富造社長は「世界中でマスク不足に陥っている
状況を少しでも改善したい。従来のマスクのように他者を感染させないものではなく、
自己防衛のためにぜひ使ってほしい」と話した。
一体型(1650円)と二つ折り(2200円)の2タイプがある。
5月15日まではそれぞれ千円、1500円の特別価格とし、自社ホームページで
販売する。3・5・10枚単位での注文とするが、枚数の上限は設けない。
16日以降は小売店でも販売。また、4月下旬にこのマスクと合わせて使える
専用のフィルターも投入する。