北朝鮮が解放の米国人男性、脳に重度の損傷
15日の記者会見で医師らは容体に関し「呼び掛けに応じず、脳組織の大半が壊
死している」との診断結果を明らかにした。また、ボツリヌス菌は検出されなかったと述べた上で「情報が限られているた
め、北朝鮮出国前の健康状態を推測するのは困難だ」と述べた。昏睡状態は不明。
オットーさんの父フレッド・ワームビアさんは同じ記者会見で、息子の帰りに家族は安堵(あんど)したが、オットーさん
が「長期にわたり、あまりにも残酷な扱いを受けた」ことに憤りを感じていると話した。
オットーさんは北朝鮮を旅行した際に政治関連のポスターを盗んだとして15年の懲役刑を言い渡された。2016年1月
に空港で身柄を拘束された。
北朝鮮は先週、オットーさんはボツリヌス中毒症にかかり、睡眠薬を服用した後に昏睡(こんすい)状態に陥ったと米政
府関係者に伝えていた。だが家族はこの説明を退けている。
Extensive brain damage(広範囲の脳損傷)
フレッドさんは「ほとんど答えがない。息子への北朝鮮の扱いに弁解の余地はない」と語った。
フレッドさんによると、現地時間14日の午後10時ごろにドナルド・トランプ大統領から電話を受けた。トランプ氏はオッ
トーさんの状況に悲しみの気持ちを示した上で、オットーさんを解放させるために国務省が動いたことを伝えた。フレッド
さんは「彼(大統領)はオットーのことを知りたがっていた」とし、「丁重で親切だった」と語った。
Doctors: Ex-North Korea detainee Otto Warmbier has severe brain injury
(医師談:北朝鮮拘禁されたオットー・ワームビエは、重度の脳傷害を負っている)
Updated 0006 GMT (0806 HKT) June 16, 2017 CNN(英語)抜粋
Daniel Kanter博士
シンシナティメディカルセンターの医師たちは、22歳の年齢で、脳の全領域で脳組織を広範囲に喪失している発表した。
持続性の植物状態としても知られている、植物状態の症候群の症状には、自発的な運動も、周囲を認識するのも含まれない。
Warmbierは目を開いて自発的にまばたきするが、言葉の理解や言葉に反応する兆候は見られないとNeurocritical
Care Programの神経学教授Daniel Kanter博士は語った。
このニュースは、息子が17カ月の拘禁中のある時点で重度の脳に傷害を負ったとWarmbier氏の家族の声明に光を
投じた。
彼の両親は、先週、息子の状態(北朝鮮が昏睡状態と呼んでいたこと)を悟った語った。
木曜日、Fred Warmbier氏は、政治的な旗を盗もうとした裁判の後、2016年3月にボツリヌス主義に拘束され、睡眠
薬を服用した後、息子が昏睡状態に陥ったという政権の説明を拒否したと述べた。
医師は、北朝鮮で受けたケアに関する情報がないと述べた。彼は怪我をした原因を確かめることはできなかったが、
ボツリヌス菌中毒の主張を裏付ける証拠は見つからなかった。
しかし、2016年4月のWarmbierの脳の北朝鮮からの画像を分析したところ、この数週間前に傷害が発生したことが
示唆されている。
「彼の神経学的傷害の原因または状況についての認定可能な情報がない」とKanter氏は述べている。
「この脳傷害のパターンは、通常、心肺停止により脳への血液供給が一定期間不十分になり、結果、脳組織の壊死を招
いたと見られると述べた。