食品の原産国表示を緩和。コロナで原材料不足考慮
2020.4.10 14:39 産経新聞
衛藤晟一消費者行政担当相は10日の閣議後記者会見で、加工食品の包装に表示された
産地の原材料が不足し、事業者がやむを得ず別の産地の原材料を使った場合、表示を
切り替えなくても販売を認める方針を明らかにした。新型コロナウイルス感染症の
影響を考慮した緩和措置。店頭やウェブサイトで消費者に周知することを条件とする。
事業者が表示を改める作業に対応できず、食品の生産や流通に影響が出る恐れがある
ためとしている。食品業界からの要請を受けた措置で、悪質な表示については従来通り
取り締まる。
消費者庁は3月、感染症の拡大で中国産タマネギやニンニクなどの原材料が不足
したことを受け、中国産を使用していた加工食品に限り同様の対応を認めた。
今回は中国以外からの原材料にも影響が出る可能性を見込み、全ての原産地に適用した。