安倍首相とトランプ米大統領が電話会談 北朝鮮情勢めぐり協議。
安倍首相「北朝鮮の挑発行動を断固批判」 北朝鮮情勢を分析、対応を擦り合わせ
2019.12.22 00:20 産経新聞
記者団の取材に応じる安倍晋三首相=21日夜、首相公邸
安倍晋三首相は21日夜、トランプ米大統領と電話で会談した。緊張が高まる北朝鮮情勢を
めぐって意見交換し、日米が緊密に連携していくことを改めて確認した。
首相はトランプ氏との会談について「大統領とは最新の北朝鮮の情勢について分析し、今後の
対応について綿密な擦り合わせを行った」と説明した。会談後、公邸で記者団に語った。
その上で「日本として米朝プロセスを完全に支持する」と強調し、「北朝鮮の危険な挑発行動を
断固批判するとともに、平和的な対話を通じて北朝鮮が朝鮮半島の非核化に向けて取り組むよう
強く求めていく」と述べた。
また、23日からの中国訪問に関し「日中、日中韓首脳会談で、この地域の平和と安定に向けて
しっかり議論し、互いに連携することを確認したい」と述べた。
朝鮮半島の非核化に関する米朝交渉をめぐり、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党
委員長は一方的に年末を交渉期限に指定しており、大陸間弾道ミサイル(ICBM)のエンジン
燃焼実験とみられる「重大実験」を繰り返すなど、挑発姿勢を強めている。
電話会談はこうした情勢を踏まえ、米側の要請で行われた。
金正恩朝鮮労働党委員長のいうクリスマスプレゼントについて、米太平洋空軍のブラウン司令官は、
長距離弾道ミサイルの発射を予想している。