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米NY州 人工呼吸器の不足深刻 新型コロナの患者急増で

2020-03-26 15:40:39 | 医療・疾病・疫病・パンデミック・新型コロナウイルス

米NY州 人工呼吸器の不足深刻 新型コロナの患者急増で

2020年3月26日 12時20分  NHKニュース

 

新型コロナウイルスによる患者が急増する中、ニューヨーク州のクオモ知事は、

「これまで、このような数の人工呼吸器が必要になった事態はない」と述べ、アメリカ

政府などに対して改めて支援を要請しました。

 

クオモ知事は、25日の記者会見で「これまでに、これほどの数の人工呼吸器が必要と

される事態は想定されていなかった。われわれが探しているのはとにかく人工呼吸器、

人工呼吸器、人工呼吸器だ」と述べ、十分な数が確保できなければ、救命措置が行えない

事態になるおそれがあると訴えました。

 

ニューヨーク州の新型コロナウイルスによる入院患者は、25日の時点で、およそ3800人に

上り、このうちおよそ900人が集中治療室で手当てを受けています。

 

州内の医療機関にはおよそ4000台の人工呼吸器があるとされていますが、クオモ知事は、

このペースで重症の患者が増えれば、最大で4万台必要になるとして、アメリカ政府

などに3万台の人工呼吸器を確保するよう支援を求めていますが、届いたのは24日の

時点で400台にとどまっています。

 

また、医療機関のベッドも現状の5万3000床に対し、「最大で14万床必要になる」と

指摘し、州として大規模なイベントなどを行う施設を改装して、仮設の病院として

患者を受け入れる準備を進めています。

 

ニューヨーク州では、人工呼吸器を取り扱う医療従事者も足りないとして、退職した

看護師や医師などに復帰を呼びかけて人材の確保を急いでいます。

 

動物用の人工呼吸器貸し出しも

アメリカ・ニューヨーク州などでは、新型コロナウイルスによる患者が急増し、

人工呼吸器の確保が課題になる中、大学の獣医学部などが、動物の治療に使う人工呼吸器

を貸し出す動きも出始めています。

 

地元メディアによりますと、このうち、ニューヨーク州に本部があるコーネル大学の

獣医学部は、動物の治療に使う人工呼吸器を大学の医学部に貸し出したほか、

マサチューセッツ州のタフツ大学の獣医学部も、ボストン近郊の病院に人工呼吸器を

貸し出したということです。

 

アメリカの獣医師によりますと、動物に使う人工呼吸器はヒトに使うものと同じだと

いうことで、消毒したうえで調整すれば問題なく使えるということです。

 

このほか、マサチューセッツ工科大学では、学生らが、応急的な措置として比較的単純な

構造で動く人工呼吸器を設計して、FDA=食品医薬品局に緊急で承認するよう求めると

ともに、インターネットに設計図を公開して誰でも作れるようにするなど、人工呼吸器の

確保に向けた取り組みが続いています。

 


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