中国探査車、月の裏側を走行 「中国人にとって大きな一歩」
2019年1月5日 5:36 発信地:北京/中国 AFP
月の裏側の地表を進む中国の探査車。中国国家航天局提供(2019年1月4日公開)
【1月5日 AFP】中国国家航天局(China National Space Administration)は4日、同国の月探査車が月の
裏側を走行したと発表し、「中国人にとって大きな一歩」と称賛した。
中国の月探査機「嫦娥4号(Chang'e-4)」は3日、世界初となる月の裏側への着陸に成功。同機に
搭載された探査車「玉兔2号(Yutu-2)」はその約12時間後の同日午後10時22分(日本時間同11時22分)、
探査機から分離され、月面に降り立った。
中国国家航天局は嫦娥4号が撮影した画像を公開。画像には、探査機から出発した探査車が月面にわだちを
残す様子が写されている。同局は探査車が走行した距離については明らかにしていない。
月探査プロジェクトの主任設計者、吳偉仁(Wu Weiren)氏は中国中央テレビ(CCTV)のインタビューで、
1969年に人類初の月面着陸に成功したニール・アームストロング(Neil Armstrong)の言葉をまねて
「探査車にとっては小さな一歩だが、中国人にとっては大きな一歩だ」と述べた。
中国の月探査機「嫦娥4号」が撮影した月の裏側の画像。中国国家航天局提供(2019年1月3日公開)
中国の月探査機「嫦娥4号」が撮影した月の裏側の画像。中国国家航天局提供(2019年1月3日公開)