第7回日中韓サミットの開催
平成30年5月1日 外務省
1 5月9日,東京において,第7回日中韓サミットを開催します。同会議は,安倍晋三内閣総理大臣が主催し,中国から李克強
(り・こくきょう)国務院総理,韓国からは文在寅(ムン・ジェイン)大統領が出席する予定です。
2 この会議は,アジア太平洋地域の安定と繁栄について大きな責任を担う日中韓の3か国が,首脳のリーダーシップの下,
幅広い分野で対話と協力を一層強化することを目的とするものです。
平成20年12月に福岡において第1回会合が開催されて以来,3か国が持ち回りで開催しており,今回の会合は,我が国にとって
3度目の議長国となるものです。
3 今回のサミットでは,3か国でリレー開催するオリンピック・パラリンピック(2018年冬:平昌,2020年夏:東京,
2022年冬:北京)を契機とした文化・人的交流の強化や環境,防災等の個別分野における協力に加え,自由貿易の推進や
北朝鮮問題を含む地域・国際問題等について議論を行う予定です。
日中韓「北の非核化」要求…共同宣言で明記へ
日中韓3か国は、9日に都内で開く首脳会談で共同宣言を発表する方針を固めた。
宣言には、北朝鮮に完全、検証可能かつ不可逆的な核・弾道ミサイルの廃棄を求めることを明記する方向だ。
非核化の意思を示した北朝鮮が具体的な行動をとるよう、日中韓が連携して取り組む。
複数の関係筋が明らかにした。韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長は、
先の南北首脳会談で「完全な非核化を通じた核なき朝鮮半島」の実現を目指すことで合意した。
これを受け、日中韓の共同宣言は南北首脳の合意を「歓迎」すると明記した上で、6月初旬までに開催予定の米朝首脳会談での
進展を期待するとの立場を盛り込むことを検討している。
北朝鮮に対する経済制裁については、完全、検証可能かつ不可逆的な非核化が実現するまで最大限の圧力維持を掲げる日韓に対し、
非核化の進展に合わせ、圧力を段階的に緩和すべきだとする中国との間で主張に隔たりがあり、表現の調整が続いている。
宣言には、日中韓自由貿易協定(FTA)の妥結に向けた協力や経済・貿易関係の強化、スポーツ交流など幅広い分野での
3か国間協力も明記する方針だ。いくつかの分野で宣言とは別に共同声明を出すことも準備している。
日中韓首脳会談は、2015年11月にソウルで開催されて以来、2年半ぶり。
中国の李克強(リークォーチャン)首相、韓国の文氏は就任後初めての来日となり、日中、日韓、中韓の個別会談も行われる。
李氏は「公賓」として来日し、天皇陛下とも会見する。