韓日首脳の「欧州外交戦」
安倍首相は前日、マドリードでスペインのサンチェス首相と会談し、北朝鮮の核問題について、
全面的な支持を取り付けていた。ドイツのメルケル首相、英国のメイ首相の反応も同様だった
。結局19日のASEM首脳会議で51カ国の首脳は完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)で
北朝鮮の核を取り除かなければならないとする声明を出し、文大統領はコーナーに追い詰められた
格好となった。
振り返れば、韓国政府は欧州を軽視していたのではなかろうか。まるでラグビーボールのように
不規則に振る舞うトランプ米大統領に比べ、欧州首脳は韓国が合理的に対話できる相手だという
期待があったはずだ。米朝が綱引きを繰り広げ、時間を消費する間、欧州で突破口をつくろうと
いう計算もあったはずだ。しかし、徹底的に実利主義の米国よりも欧州は道徳的な妥当性まで
厳しく検証するため、かえってややこしい点を見過ごしていたのではないか。
トランプ大統領は北朝鮮の核問題の解決を自身の成果にしようとしたが、欧州は一歩引いて、
より冷徹に見据えている。力が支配する国際社会で北朝鮮問題について、米国よりも前面に
出ようという国があるはずもない。結局北朝鮮を信頼するに足りる根拠が持てない
欧州首脳の前で、文大統領の努力は無駄骨だった。韓国の大統領が欧州の行く先々で
日本の首相にしてやられるようで気分が重かった。
国連の北朝鮮制裁決議は トランプ大統領と安倍首相がつくりあげたもの。
安倍首相は世界各国、国際会議の場で、北朝鮮への制裁の必要性と拉致問題への協力をずっと語り、
理解を得てきました。
動いている時間と距離が比べ物にならない
ちょこっと行って「制裁止めて」というムンさんに理解を示す国家は中露以外ないでしょう。