EMERALD WEB≪拝啓 福澤諭吉さま≫

政治・経済・生活・商品情報などさまざまな話題で情報を発信してます。

金正恩「2019年終末論」も予言…北朝鮮で「占い師」ら処刑

2018-12-28 20:45:36 | 北朝鮮

 金正恩「2019年終末論」も予言…北朝鮮で「占い師」ら処刑

北朝鮮で、占いに対する取り締まりが厳しさを増している。これまでは比較的取り締まりが

弱かったが、最近になって銃殺刑が執行されるほどになっている。


咸鏡北道(ハムギョンブクト)のデイリーNK内部情報筋によると、先月17日に清津(鄭進)で、

20代前半の占い師の女性が銃殺された。


一方、穏城(オンソン)では「ヒスン」という名の女性占い師が労働教化刑(懲役)18年を

宣告された。会寧(フェリョン)では占い師6人が逮捕され、保安署(警察署)で取り調べを

受けているが、「いずれ銃殺になる」との噂が流れているとのことだ。


このような占いに対する厳しい取り締まりは、かなり異例のことだ。北朝鮮の刑法256条(

迷信行為罪)では、金品を受け取って「迷信行為」を行った者に対して1年以下の労働教化刑、

罪状が重い場合は3年以下の労働教化刑に処すと定めている。つまり、取り締まり自体が「理不尽」

ではあっても、刑罰は比較的軽い。


これまで取り締まりが緩かったのは、客に権力者が多いことが影響していたのかもしれない。

しかし、金正恩党委員長にとって非常に都合の悪い噂を流されたりすることもあり、取り締まりが

強化されている模様だ。


米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)によれば、2016年頃には金正恩氏の運は2019年に

尽きるという、「金正恩2019年終末説」が流布したこともあった。


金正恩氏は今年7月、「迷信行為を強力に取り締まり、処罰する」という方針を下し、最近になって

迷信行為を根絶せよという内容の指示文を下した。


金正恩氏は迷信行為に対して「厳重に処罰しろ」と指示したとのことだが、これは国民の間では

「銃殺すべき者は銃殺し、教化所(刑務所)送りにすべき者はさっさと送ってしまえ」という

意味合いで受け止められている。


取り締まり以外でも、住民を対象とした講演会や会議で「迷信行為をするな」「迷信行為を行った

者も、してもらった者も処罰する」という教育がなされている。


韓流コンテンツなどを取り締まるタスクフォース「109常務(サンム)」に摘発される事例もある。

昨年、穏城に住むある人は、家宅捜索に入った109常務により、占い師に書いてもらった御札を

見つけられ、何度も呼び出しを食らった上で、タバコ3箱を渡してもみ消したとのことだ。


しかし、苦しい時の神頼みならぬ占い師頼みで、当局がいくら取り締まりを行っても、占いが

消えることはなかった。


「占いは誰でも年に1回は見てもらうものと考える。精神的につらいことが多かったり、仕事が

うまくいかなったりしたら、占いに頼ろうとする」(情報筋)


「1990年代の大飢饉『苦難の行軍』のころ、占い代は50北朝鮮ウォンだった。コメ1キロを

買える額だったが、周りで餓死する人が多く社会が混乱している時こそ、占いに頼ろうとする

人が多い」(咸鏡南道<ハムギョンナムド>出身の脱北者)


「苦難の行軍」の当時、端川(タンチョン)では占い師2人が銃殺され、教化所送りになった

占い師も少なくないとのことだが、それから20年経っても占いは根絶されていない。


逆に言うと、占いは「この程度」の取り締まりで見逃してもらえているとも言えよう。

同じ「迷信行為」に分類されているものの中でも、キリスト教は遥かに過酷な扱いを受けている。

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「金正恩氏は3年後に逝く」北朝鮮で拡がる不穏なウワサ

北朝鮮で、高級幹部を中心にある不穏なウワサが広がっている。そのきっかけは、なんと「占い」

だった。

正恩氏の処刑政治に戦々恐々

社会主義体制である北朝鮮では、占いなどの迷信行為は法的に禁じられている。しかし、1994年に

金日成氏が死去したことをきっかけに、社会不安が拡がり、迷信行為に頼る住民が急増。

そのうち、トンジュと呼ばれる新興富裕層が、大きなビジネスに取り組む前に自分の「商運」を、

さらには高級幹部たちが自分たちの行く末を占ってもらうようになった。


高級幹部たちが占いに頼る理由は、やはり金正恩党委員長の恐怖政治だろう。

些細な理由で感情的に処刑する金正恩氏の行動は、誰にも予測不可能だ。もちろん、幹部たちも

「我々の人生も一寸先は闇」と思っている。いつ、公開処刑されてもおかしくはない状況で、

占いなどを通じて少しでも安心したいのかもしれない。

 

正恩氏を占ったら…

占いが流行るなか、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、幹部たちは最近、

自分たちだけでなく、正恩氏についても占ってもらっているという。その結果、とんでもない

ウワサが密かに拡がり始めた。


そのウワサとは「金正恩氏2019年終末論」。ある占い師の「お告げ」をきっかけに、高級幹部の

間で「金正恩2019年終末論」が密かに拡散しつつあるという。

 

正恩氏わいせつ動画のウワサも

もちろん、占い師の言葉であり何ら科学的な根拠はないが、こうしたウワサは口コミを通じて、

あっという間に拡散する。過去には、金正恩氏の夫人である李雪主(リ・ソルチュ)氏が所属して

いた銀河水楽団の楽団員が、淫乱映像スキャンダルに関わったという噂が広まった。


そして最近では、正恩氏が登場する「わいせつ動画」まで存在するという怪情報が拡がった。


北朝鮮の庶民たちは、ありとあらゆる情報に飢えている。たとえ、発端が占いだったとしても、

庶民の興味を引く話題は、市場(チャンマダン)を通じて、まさに「千里馬」のように拡がる。

彼らも、こうした話題については、半信半疑かもしれない。しかし、あえて話題にしたり、

拡散させることによって、正恩氏を頂点とする支配層に対して、ささやかな鬱憤を晴らしているの

かもしれない。


北朝鮮で拡散する「2019年金正恩終末論」

北朝鮮で「占い」は「迷信」「非社会主義的」とされ、違法とされている。刑法では、占いや

宗教を含む「迷信」を次のように規定している。

 

刑法256条(迷信行為罪) カネまたはモノを受け取り迷信行為を行った者は1年以下の労働鍛錬刑に処す。前項の行為の情状が重い場合には3年以下の労働鍛錬刑に処す。

正恩氏を占ったら…

当局が占いを取り締まるのには別の理由も存在する。

 

北朝鮮では、最高指導者(金正恩党委員長)が、神に相当する存在であり、それ以外の人間が

「神通力」を発揮してはならないという理屈からだ。

しかし、取り締まる側の警察官や幹部が、占いにハマっていると、米政府系のラジオ・フリー・

アジア(RFA)が報じた。

 

RFAの咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋は、「最近、保安員(警察)や保衛員(秘密警察)

の間で、占いが流行っている。国内外の情勢が不安を増す中、占いに頼ろうとする風潮はかつて

なく高まっている」と語る。


北朝鮮でタブーだった占いは、1994年に金日成氏が逝去し、社会不安心理が広がったことを

きっかけに、流行りはじめた。今では高級幹部も占い師の上客で、大金を支払って自分と国の

未来を占ってもらう。


ところが、そこからとんでもない噂が広まりだした。

「高級幹部は自分の運勢のみならず、金正恩氏の運勢も占うのだが、占い師たちが

『金正恩氏の運は2019年に尽きる』と言っていることが知れ渡り、高級幹部の間で『金正恩氏

2019年終末論』が密かに拡散しつつある」(情報筋)


情報筋は「終末論」の詳細には言及していないが、「政権や本人の命運が2019年に尽きる」と

いう内容であることは想像に難くない。噂がもはや看過できないほど広がったのか、保衛部が

取り締まりに乗り出した。


平安南道(ピョンアンナムド)の情報筋は語る。

「今月中旬に開かれた幹部を対象とした政治講演会で『最高尊厳に対する名誉毀損は厳罰に処する』

との方針が伝えられた」


ところが、その話を聞いた参加者の反応は今までとは違い、無反応だったりして芳しくなかったが、

その理由について情報筋は言及していない。同様の通達は、全国の人民班(町内会)の会議でも

伝えられ、「金正恩氏2019年終末論」が庶民レベルまで広がっていることが窺い知れる。


北朝鮮の人々は、常に不安と戦い続けている。先日行われた核実験を受けて、北朝鮮国内からは、

制裁が強化され、暮らし向きが悪化するのではないかという不安の声が伝わってきた。


「核のおかげで生活が良くなったのか。むしろ制裁のせいで生活が苦しくなっている」

「当局は5回目の核実験が成功したと大騒ぎしているが、庶民は食べていくのがさらに難しく

なるのではないかと心配している」(咸鏡北道と両江道のデイリーNK内部情報筋)


先が見えない不安は上流階級も同じだ。

幹部はいつ粛清されるかわからず、トンジュ(金主=新興富裕層)は、財産をいつ権力に取り

上げられるかわからない。そこで占い師に占ってもらって不安を解消しようという心理が

働いているのだろう。それにしても、その占いが逆に社会不安を煽るのは、実に皮肉な話である。


人気ブログランキング