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中国に対抗 英EU離脱で100年ぶりの「日英同盟」復活か

2016-07-08 23:29:53 | 外交・海外支援

中国に対抗 英EU離脱で100年ぶりの「日英同盟」復活か

2016.07.08 夕刊フジ

イギリスのEU離脱は、日本経済のみならず外交にも大きな変革をもたらすかもしれない。

国際政治学者の藤井厳喜氏が語る。

 「欧州 のなかでも、キャメロン首相・オズボーン財務相のコンビは非常に親中的だった。

人民元のSDR(特別引出権)構成通貨入りも、AIIB(アジアインフラ投 資銀行)設立も、イギリスが認めたことで実現したようなもの。

そのキャメロンが辞任すれば、次期政権は親中政権ではなくなるでしょう」

 イギリスが親中的でなくなることは、日本にとって好機といえよう。

  一方で日本がこれまで対中国のために強化してきた日米同盟には、暗雲が立ちこめている。

次期米大統領候補のトランプ氏は「日本が駐留費を負担しないなら在 日米軍を撤退させる」と言い放ち、

対するヒラリー氏は中国絡みの金銭スキャンダルも出るなど親中派で知られる。

どちらに転んでも、アメリカへの依存度は弱 まることになる。

 そこで、イギリスの出番なのだ。

 「イギリスが親中から転換するのであれば、日米同盟とは別の抑止力として、イギリスと同盟を組むことが選択肢として考えられます」(同前)

 “日英同盟”の復活である。

  戦前の日英同盟は、日清戦争で勝利した日本に対し、フランス、ドイツ、ロシアの3か国が遼東半島を清に返還することを求めた三

国干渉に対抗するために締結 されたものだった。

特に日露戦争においては、日英同盟が他国の参戦を牽制したほか、

イギリス情報部の諜報活動など陰からの支援が勝利につながった。

その 後、第一次大戦後の軍縮の流れで日英同盟が消滅したことで、日本は第二次世界大戦の敗戦へと暗転していく。

つまり、イギリスと同盟を組んでいる間の日本は非常に順調だったのだ。

ヨーロッパにおけるイギリスと、アジアにおける日本は、ともに大陸から切り離された島国で、

それぞれの王室と皇室に対する尊敬心をもっているという点でも、親和性がある。

  「対中国で考えれば、アメリカの足らざる部分をイギリスがかなり補えるはず。

イギリスの情報能力には定評があり、中国に関するインテリジェンス能力も高 い。

歴史的経緯からイギリスはオーストラリアやニュージーランドとも親密なので、

こうした国を日本の味方につけて中国包囲網を強化することもできるでしょ う」(同前)

 イギリスにしても、EU離脱で孤立することは望まないはず。

1923年に失効して以来、約100年ぶりの同盟復活は、絵空事ではないのかもしれない。

 ※週刊ポスト2016年7月15日号

日本は 太平洋戦争開戦直後、マレー沖海戦でイギリス東洋艦隊を破りました。

1941年12月10日 この日から、大英帝国が終焉に向かいます。インドをはじめアジアから撤退していったのです。

日露戦争の際は戦費を貸してくれ、協力的であったイギリスをアジアから追い出した日本。

その後アジア各国は独立に向かいました。

イギリスは恨んでいないのでしょうか。

戦後70年間 日本と英国のロイヤルファミリーを始め、民間レベルでも良い関係を築いてきましたが

怨恨のない真の友好国になっているのでしょうか。

もうわだかまりなど全くないというのであれば、

日英同盟はあらたに考えられる日本の道だと思います。

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