トルコ大統領、記者殺害はサウジ「最高レベル」の指示
2018年11月3日 / 07:01 / 1日前 REUTERS
[アンカラ 2日 ロイター] - トルコのエルドアン大統領は2日付の米紙ワシントン・ポストへの
寄稿で、サウジアラビア人記者のジャマル・カショギ氏の殺害事件はサウジ政府の「最高レベル」の
指示によるものとの考えを示した。
エルドアン大統領はサルマン国王が殺害を指示したとは考えていないとし、ムハンマド皇太子を直接
非難することも控えた。
一方、イスタンブールのサウジ総領事が真実を語らず、サウジ検察トップも協力を拒んだと批判した。
その上で「国際社会の責任あるメンバーとして、カショギ氏殺害の黒幕の正体を明らかにする必要がある」
などと述べた。
カショギ氏遺体、酸で溶かされた可能性捜査 米紙報道
【11月2日 AFP】トルコ・イスタンブールのサウジアラビア総領事館内でジャーナリストのジャマル・
カショギ(Jamal Khashoggi)氏(59)が殺害された事件で、米紙ワシントン・ポスト
(Washington Post)はトルコ政府関係者の話として、カショギ氏の遺体が酸で溶かされた可能性について
当局が捜査を進めていると報じた。
これに先立ちトルコ検察は10月31日、カショギ氏は総領事館に入った直後に絞殺され、遺体は切断された
後に処理されたと発表。しかし方法について検察は明言を避け、カショギ氏の遺体の場所も謎のままだ。
しかし検察の発表後、トルコ政府関係者が匿名でワシントン・ポストの取材に応じ、カショギ氏の
遺体は総領事館か近くの総領事公邸で酸を使って溶かされたとの見立てで捜査が進められていると
明らかにした。
この政府関係者によると、殺害場所近くで遺体が処理された可能性を示す「生物学的根拠」が
総領事館の庭で見つかったという。また同関係者は「カショギ氏の遺体は埋葬の必要がなかった」とも
述べているという。