5年前に卵巣嚢腫がふたつできた。
8.6cmと5.7cm。
仕事が止められず仕事をし続け、当時は撮影のプロジェクトをしてたから、朝早くから夜遅くまであちこち行ってた。
ある日、微熱が出て胃が痛く、病院で胃腸炎だと言われた。
治っても熱が下がらず内科を訪れたら、今度は婦人科に行くように言われ、そこで卵巣嚢腫が見つかった。
5cmを越えたら摘出手術ができると言われたが、仕事優先の私は今は無理だと伝えた。
ある日、お腹がやけに痛かったけど我慢できた。
そして定期検診に行った時に言われたのが8.6cmの嚢腫が破裂している、と言うことだった。
その時ははすでに傷みはなかったから、それでもプロジェクトが終わるまでは手術は待って欲しいと伝えた。
プロジェクトが終わり、私は社長に状況を伝え入院し、手術をすることになった。
ただ病院側でも手術が立て込んでいるため、キャンセルや空きがでたらドクター自身から私の携帯に連絡をします、と言われた。
大好きな正義感のある女医だった。
2週間くらいだろうか、夜の11:30すぎにドクターから電話がきた。
『明後日、空きができたからこれますか?』と。
つづく