北九州市立美術館分館での展覧会、特別展「祈り・藤原新也」に行ってきました。
20代の頃、私の旅する起点になったのは、藤原信也と沢木耕太郎であった。藤原信也の「全東洋街道」と沢木耕太郎の「深夜特急」は、その後、何度も訪問することになったアジア旅行の原点かもしれない。
写真集「全東洋街道」のチベットの写真は、何度も見返した。チベットのカイラス山を訪れることが若い頃の夢であったが、かなうことは無かった。ラサにも何度も旅行の計画を立て、世界最高高度の列車に乗ることも夢見たが、ラサはすでに漢民族文化圏となり、ホテルが立ち並ぶ観光地となっていて、藤原信也が写した写真の世界はもうないと聞いている。
この展覧会に展示してある多くの写真は、やはり、美しく、感動的であった。私もアジアで多くの写真を撮ったが、あぁ、こんな風景を、こんな人間を撮りたかったと何度も思い返ししまった。展示前半、初期からの写真は、館内で撮影が可能というので、何枚も取った。後半の2000年以降の写真は、撮影禁止であったが、やはり、見応え十分で、「祈り」の意味を考えさせられた。楽しい時間、深く印象に残る時間を過ごすことができた。有意義な一日となった。
私の愛した本
<主夫の作る夕食>
今年のサンマは細くて、味ももう一つ。でも、おさかな好きの4歳は一匹全部食べました。先日、道の駅で買った「れんこん」の調理に挑戦、美味しかった。