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主夫の徒然なるままに

言語の習得(9)3歳児の驚き

 3歳児の言語の習得は、ある意味完成といえる。3~4年間で日本語の日常会話に困らないほど上達するのだから驚きだ。が、日本語の言語の習得は、今からがまた、出発点といえそうだ。

「(お)ままごと」は、幼児の特権のようだ。対象は、おもちゃの食器だったり、人形だったり、ぬいぐるみだったり、お気に入りのものであればなんでもよく、その道具で大人の世界を真似た「ごっこ遊び」をする。よくしゃべる。大人たちの日常会話を真似てよくしゃべる。お人形にごはんをたべさせたり、「ねんね」させたり、いろいろである。自分に告げられた言葉や親同士の言葉、保育園の先生の言葉など知る言葉を次々と発していく、実に楽しそうに。

 英会話の練習にもこの「ままごと」遊びをなぜ取り入れないのだろうかと思ってしまった。とにかく、英語を話し続けること。会話が上達すること間違いなし。
 ただし、幼児も日本語をよく間違える。日本語を習う外国人と全く同じだ。私の知るアメリカ人は、「おはようございます」なので、「こんにちはございます」とよく間違えたものである(わざとかもしれないが)。私の娘も小さい頃、「あかい、あおい、きいろい、みどり、むらさき」などと言って間違えたものだ。3歳の孫もよく日本語を間違えるが、ちょっと上級である。一階がドラッグストアーで2階がゲオの場合、2回におもちゃがありそうなので、「2階に行こう」と言う。そういうものが何もないことを知っているので、「2階にはなにもないよ」2階にあがってみて、ぐるっと見回して3歳児が言う、「(2階に)なにもあるよ」<そう来るか>返す言葉がない。

 3歳の幼児の数字概念の把握も簡単そうで難しい。1から10はたやすく覚えるが、11~20は少しハードルが高い。1,2,3、4(よんorし)5、6、7( ななorしちorひち)8、9、10。場合によりいろいろな言い方があり、難度が高い。ちなみに7は「なな」または「しち」が正しい読み方らしいが、「ひち」も単に方言と言い切れず、七五三(ひちごさん)、七輪(ひちりん)など違和感なく通用する言い方もある。また、「12345」の4は「し」が普通だが、54321の4は「よん」が普通の言い方となるなど不思議なことが多い。

 その他、3歳児は、何の疑いもなく、いっぽん、にっぽん、さんぽん、よんぽん、ごぽん、などと楽しそうにしゃべっているが、(一杯)いっぱい;にはい;さんばい、いっぴき;にひき;さんびき、などいろいろと日本語の難しいハードルが待っている。正しい日本語の道のりは遠そうである。「がんばれ!」

 「英語が難しい」と嘆く中学生が多いが、これほど難しい日本語をマスターしたのだから自信をもって「ままごと英語」「まちがい英語」を話そう(使おう)。そうやってみんな日本語マスターになったのだから。塾講師として中学生には、そういい続けてきた。








<主夫の作る夕食>
久しぶりにカレーを作ってみた。5食連続でカレーを食べた。しばらくはカレーなしでいこう!

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