センメルヴェイス反射 センメルヴェイス反射(Semmelweis reflex)
それに対するキャズム
図はお借りしました
引用します----ーーーーーーーーーーーー
事実として、過去の少子化対策と称する子育て支援は、少子化に歯止めをかけることができませんでした。
何しろ、デフレが継続し、若い男性の雇用・所得状況が改善されず、東京一極集中がひたすら続いたわけです。非婚化と少子化が進んで当然です。
上記の「事実」を認めると、自分たちの過去のやり方が「間違っていた」ことを認めることになる(間違っていましたが)。
かつて、自分たちが産褥熱を広め、お母さんたちを殺していたという残酷な事実を認めたくない医者たちは、
「カルキで手を洗えば、大丈夫」
と正しい対策を主張したセンメルヴェイスを弾圧し、死に追い込んだ。
特に、自民党の政治家は、日本の少子化を推進し、日本人を「消滅」に追い込みつつあるのが、自分たちの「間違った政策」が原因であると認めることができない。だからこそ、非婚化という「正しい原因」から目をそらし、少子化対策としては効果がないことが証明された子育て支援ばかり議論している。
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キャズムを越えるには、現状を整理したうえで、狭い市場にターゲットを絞り込むことが望ましいと考えられています。
いきなり人やお金が多く集まるような巨大な市場を対象とするのではなく、
まずは「利用者が少なく、動くお金も小さいが、明らかに課題・問題がある」といったニッチだけれどニーズはハッキリしている狭い市場をターゲットにします。そこで徐々にシェアを伸ばし、その市場のNo.1になるという手法を採用すると良いでしょう。
この方法には時間や根気が求められるものの、狭い市場からシェアを着実に拡大していくことで、将来的にキャズムを超えることにつなげられます。
なお、ターゲットの絞り込みに関して、ジェフリー・ムーア氏は、「複数の市場セグメント(グループ)を同時に追い求めてしまうと、キャズムを乗り越えられない」と述べています。キャズムを越えるには、1つの市場セグメントにターゲットを絞り込んだうえで、シェアの拡大を目指すことが望ましいです。
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■19世紀中頃まで、妊産婦が出産後、突然高熱を発してそのまま死に至る産褥死は日常の光景だった。ある日、ウィーン総合病院第一産科に助手として勤務していたハンガリー人医師イグナーツ・センメルヴェイスは、医師の手が有毒な物質を媒介しているのではないかと仮説を立て、塩素消毒液(カルキ)での手洗いを導入することで妊産婦の死亡率を劇的に低下させた。これで多くの命が救われるはずだった。ところが…。
●サバイバー●取材・執筆/手島 功
TK TradingCentre Peopleロンドン東京プロパティジャパングリーンメディカルDr Ito Clinic早稲田アカデミーサカイ引越センターJOBAロンドン校KoyanagiImmigration UK
イグナーツ・センメルヴェイス医師(Ignac Fulop Semmelweis 1818~65)。
センメルヴェイスの仮説とは「清潔さを保つことで産褥死を防止できる」という極めて単純なものだった。ところが当時の医師たちはこの説に対して猛烈な拒絶反応を示し反発した。19世紀中頃まで、四体液説(よんたいえきせつ)という考え方が主流だった。これは血液、粘液、黄胆汁、黒胆汁の4種類を人間の基本的な体液とする体液病理説で、この4体液のバランスが崩れると病気になると考えられていた。そのため血液を排出させる瀉血(しゃけつ)治療が有効とされた。事実、瀉血で快復する患者もいた。皮膚にヒルを貼り付けて血を吸わせる治療も古くから行われていた。
死亡した妊産婦の遺体を解剖すると多岐にわたって合併症を発していたことから産褥熱は単体の病気ではなく、様々な未知の病が複合的に引き起こすものと考えられていた。そのため手を消毒するだけで産褥死を防止できるというセンメルヴェイスの説は説得力に欠けた。最も厄介だったのが権威を備えた医師たちの存在だった。この当時、自らを、人の命を救う知的で高邁な紳士であると自負する医師が多かった。その紳士の手が不潔なはずがない。ところがセンメルヴェイスの仮説は「医師の汚染された手が妊産婦を殺してきた」と言っているのであり、誇り高き医師たちが受け入れられる内容ではなかった。
米画家ロバート・トムが想像で描いたウィーン総合病院第一産科で医師らの手洗いを確認するセンメルヴェイス医師(左上奥の左から3人目)。実際のセンメルヴェイスはこの時まだ助手で、30歳くらいの青年だった。c Robert Alan Thom
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激しい拒絶反応
センメルヴェイスと彼の同僚や生徒たちはヨーロッパ各地の産科病院に手紙を書き、彼らの研究成果を伝えた。1847年、オーストリアの医学雑誌がセンメルヴェイスの研究を紙面で紹介し「これは天然痘を制圧したエドワード・ジェンナー(英)の種痘法に勝るとも劣らない重大な発見だ」と称賛した。さらに教え子たちがまとめた解説書が英国やフランスの大手医学誌に紹介された上、ウィーンでの劇的な産褥死者数低減の成果がヨーロッパに拡散され始めた。塩素消毒法が多くの妊産婦の命を救うかと思われた。
ところが医学界ではセンメルヴェイス説に対する激しい拒絶反応が続いた。1848年、タイミング悪くハンガリーで支配側であるオーストリア帝国を相手どったハンガリー革命が勃発した。上司であったオーストリア人のクライン教授は、ハンガリー人であったセンメルヴェイスを日頃から好意的な目で見ていなかった。助手としての契約が切れるとクライン教授は契約延長に応じず、センメルヴェイスは第一産科を追われた。その後も病院に残れるよう活動したが認められることなく、居場所を失ったセンメルヴェイスは失意の中、ハンガリーに帰国した。
1851年、センメルヴェイスは33歳という若さでペスト市内にあった聖ロクス病院の院長に就任した。無給の名誉職だった。6年の在任中、933人が同病院で出産したが、死亡したのは8人で死亡率は0・85%。センメルヴェイスは聖ロクス病院から産褥死をほぼ駆逐することに成功した。
しかし当時のペスト大学産科の大物教授エデ・ビルイは「産褥熱は腸の不衛生が原因である」と従来の主張を変えず、センメルヴェイスの仮説を黙殺し、腸内洗浄治療を続けた。1864年、ビルイが死んだ。その後任に選出されたセンメルヴェイスは早速、ペスト大学産科に塩素消毒を導入するだけでなく手術用の器具やリネン等の洗浄なども徹底させ、絶大な効果をもたらした。
夜明け前は思った以上に暗い
ドイツ病理学界の重鎮ルドルフ・フィルヒョウ。
ドイツでも若いセンメルヴェイスの理論はこっぴどく否定された。
白血病を発見し「病理学の法王」の座に君臨していたドイツ病理学界の最高権威ルドルフ・フィルヒョウが反対者の先頭にいたことが災いした。ドイツ人医師たちのほとんどが大重鎮の前に沈黙した。「死体粒子が人間を死体に変える」とも聞こえるセンメルヴェイスの理論は科学が進み始めた時代にあってむしろ非科学的なゾンビストーリーに響いた。
英国ではセンメルヴェイスの説は比較的好意的に受け止められた。しかしそれは英国の医師たちの思い違いによるところが大きかった。産科医W・タイラー・スミスは当時、英国で盛んに言われていた「産褥熱は解剖室から漏れ出る瘴気(しょうき=悪い空気、悪い水)によって引き起こされる」という既存の説をセンメルヴェイスが補足したのだと結論付けたため画期的な新説とは理解されなかった。センメルヴェイスが訴えていたのは遺体が発する腐敗性有機物質であって、解剖室内の汚染された空気や水とは似て非なるものだった。そのためセンメルヴェイスが力説した「手を洗浄せよ」という最も重要なメッセージがスッポリ抜け落ちてしまった。
1858年、ドイツ語が苦手で論文執筆や講演を避けていたセンメルヴェイスもここに至り、ようやく自著をしたためた。「産褥熱の病理学」、さらに2年後に「産褥熱に関する私と英国医師たちの見解の相違」と立て続けに論文を出版。さらにその翌年「産褥熱の病理。概要と予防法」を刊行した。
清潔な水が手に入りづらかった時代、手洗いすら簡単なことではなかった。
この中でセンメルヴェイスは「私はどの医師よりも多く解剖を行った。汚染された私の手が墓場に送ったご婦人の数は神のみぞ知る」と懺悔する一方、著書の中で医学界がなおも頑なに手洗いを受け入れない姿勢を嘆き、猛然と攻撃した。これに対してプラハの産科医アウグスト・ブライスキはセンメルヴェイスの著作を「幼稚だ」とこき下ろし「産科神学のコーラン」と皮肉った。また、コペンハーゲンの産科医カール・エヴィは「死体粒子」なるものの科学的検証がなされていないことを指摘し、論外に標本数が少ないと酷評。非難合戦は泥沼化した。
確かにセンメルヴェイスの理論はあくまでも状況証拠の積み重ねであって、物的な証拠が何一つ示されていなかった。パスツールが細菌の存在を明らかにする日が間近に迫っていたが、この時まだ医学は夜明け直前の暗い時代にあった。
非業の死
ルイ・パスツール(Louis Pasteur 1822~95) フランス出身の生化学者・細菌学者。ロベルト・コッホと共に「近代細菌学の開祖」と称される。牛乳やビール等の腐敗を防ぐ低温殺菌法を開発したことでも知られる。
医学界からの激しいバッシングは次第にセンメルヴェイスの精神を蝕んで行った。重度の躁鬱症状を発し気分も乱高下した。最後の著書「産褥熱の病理。概要と予防法」に対する批判の声が上がるとセンメルヴェイスはヨーロッパ中の著名な医師や全ての産科医に向けて公開書簡の形で激しく反撃した。その内容は悲痛と絶望、憤怒に満ち溢れ、センメルヴェイスに批判的な産科医たちを「無知で無責任な殺人犯ども」と痛烈に罵倒した。
やがてセンメルヴェイスの行動は常軌を逸し始めた。
目に見えて酒量が増え、妻に異常な性的行動をとるようになった。家族の元に寄り付かなくなると売春宿に出入りする姿が目撃されるようになった。1865年夏、センメルヴェイスのあまりに過激な対外攻撃に、数少ない理解者たちも困惑を隠せなくなった。友人や妻らはウィーンに新しく設立する医療機関に席が用意されていると偽ってセンメルヴェイスを誘い出し、精神病院に送り込もうとした。途中、罠だと勘づいたセンメルヴェイスはその場を立ち去ろうとしたが数人の警備員に取り押さえられ、激しい暴行を受けた上に拘束衣を着せられて真っ暗な独房に放り込まれた。治療と称して冷水を浴びせられ、下剤としてひまし油を飲まされた。それから2週間後の同年8月13日、センメルヴェイスは暴行を受けた際にできた傷がもとで、敗血症で死んだ。47歳だった。2日後、ウィーンで行われた葬儀に出席した者はわずかだった。多くの医師が厄介者の訃報に密かに胸を撫で下ろした。手洗いを止めたペスト大学では産褥熱による死者数が6倍に跳ね上がった。センメルヴェイスの死と共に多くの女性たちが母として生きる喜びを奪われた。
ジョゼフ・リスター(Joseph Lister 1827~1912)。スコットランド出身の外科医。手術後に傷口が化膿するのは細菌による汚染が原因だと考え、手術器具等をフェノールで消毒するよう提唱した。
センメルヴェイスの死後、パスツールやコッホによって細菌の研究が飛躍的に進み、英国人外科医リスターが消毒法を確立したことでセンメルヴェイスの正しさが次々に証明された。センメルヴェイスの功績を認めたブダペスト大学は校名をセンメルヴェイス大学に改めた。
一方でセンメルヴェイスは業績とは全く別の形でその名を現代に残すこととなった。「センメルヴェイス反射」。これは人々が目の前に突きつけられた新事実に対して見せる拒絶傾向のことで、
特に既成事実化した事象が根底からひっくり返されるような状況で頻発する。例えばガリレオの「地動説」やダーウィンの「進化論」、ジェンナーの「種痘」のように。そして小さなセンメルヴェイス反射は今も世界中の会議室で毎日のように発生し、画期的な企画や斬新なアイディアをひねり潰し、闇に葬り去っている。今も世界のどこかに小さなセンメルヴェイスは大勢存在する。
産褥熱の主原因とされる化膿連鎖球菌(赤い点線)。センメルヴェイスは見ることができなかった。
医療現場を扱った映画やテレビドラマ等では医師たちが真新しい手術着を身にまとい、手や腕を丁寧に消毒し、新品のゴム手袋やマスクをつけて颯爽と手術室に向かう姿が映し出される。コロナ禍にあってWHO(世界保健機構)は感染予防の最も有効な手段の一つとして手洗いを推奨した。そして石鹸で手を洗い、除菌に努めることが日常の光景となった。人類こぞっての手の平返しにセンメルヴェイスは今頃天国で「だから手を洗えと言っただろう」と怒りながら大酒をあおっているのかもしれない。 (了)
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センメルヴェイス反射・・・正しいこと言っても多数派は受け入れることができず、否定し排除してしまう反応のこと。
認識共同体・・・同じ価値観や考えを抱く集団のこと。政治家や経済人が形成すると庶民とかけ離れた見解を抱くようになる。
経路依存性・・・社会や人は同じ方向へ進む傾向があること。急に舵を切ることができず危険と思っても突き進んでしまうこと。
ということです。
以下に詳しく、話しを要約していきます。
自己実現的予言
自己実現的予言とは、「デマや予測が、そのデマや予測の影響によって、本当にデマや予測が実現してしまうこと」をいいます。
要するに「言っていることが本当になってしまう」こと。こういうのが社会では起きる。
このことはロバート・キング・マートンが言っている。自己成就的予言・自己破壊的予言。合成の誤謬みたいなもの。
自己実現的予言の例~グローバリズム
ある経済人が
「これからはグローバリズムでいこう。
グローバルでなければならない。
内需は縮小するから外需を取りに行こう」と。
このように提言すると、次のようなことが起きる。
「内需は縮小する」と言われているから、外需を取りにいこうとする。しかし外国では安い労働者がいて、それと戦うことになる。そうなると日本の労働者の所得を下げるしかなくなる。そうすると内需が小さくなる。なんと外需を取りに行ったことで、内需が小さくなってしまった。
しかし提唱者は「ほらオレの言った通りだろ、内需が小さくなっただろ」と言う。
実は内需が小さくなるような仕掛けをしておいて、実際に内需が小さくなったら「ほらオレの言った通りだろ」とするのが自己実現的予言。
自己実現的予言の例~アメリカの黒人差別
アメリカの黒人差別もそう。
ある教育者が「黒人は知的レベルが低い」と言った。しかし本当はそんなことはない。黒人の知性が低いことはない。
ところが「黒人は知的レベルが低い」というので、それじゃあ学校に行かせないという風潮が生じた。で、黒人が学校へ行けなくなった。そうしたところ本当に黒人の知的レベルが低くなってしまった。
ところが提唱した教育者は「ほら言った通りだろ」と。
自分で黒人の教育を受けさせない風潮を作っておいて、その結果、知的レベルが下がったなら「私の言った通りだろ」と言う。
自己実現的予言の例~人口減少すると経済の成長は見込めない
あるいは
「人口減少すると経済の成長は見込めない」
「人口が減少するから経済が成長しないんだ」
「このままでは財政が破綻するので消費増税が必要だ」
といった理屈。
この理屈は、昨年の消費税アップの論理にもなっている。
しかし実際は、消費増税をすると、国民の負担が大きくなる。お金がなくなる。貧困化する。
貧困が進むと結婚する人が減る。仮に結婚しても子どもを持たない。子どもを育てるにはお金がかかるから。
だから子どもが減る。ますます少子化になる。人口が減る。
消費増税が原因で少子化になって人口が減ったのに、「ほら人口が減っただろ」と言い出す。悪循環に陥る。
自己実現的予言の恐ろしい力
自己実現的予言には、こういう恐ろしい現象がある。予測を言っておきながら、その予測によって、予測を実現してしまう。
社会は、なんかうまくゆかない。みんなが集まるとおかしくなる。
太平洋戦争もそうだった。当時は戦争をしないように頑張ったが、結果的に戦争することになってしまった。
自己実現的予言を阻止する方法
自己実現的予言を阻止するためには、どうすればよいのか。
それは真実を広めること。真実を伝えて広めるしかない。これしか自己実現的予言を修正する方法はない。
財政問題もそう。
正しいことを言い続けるしかない。プロパガンダ戦を続けることが唯一の解決策。
センメルヴェイス反射
センメルヴェイス反射とは、正しいこと言っても多数派は受け入れることができない。むしろ否定し排除してしまう。こうした反応を「センメルヴェイス反射」という。
センメルヴェイス反射とは、多数派の意見は、少数派の意見を反射的に拒絶すること。
何故、センメルヴェイス反射は起きるのか?
人間は誰しも間違っていたことを訂正しにくい。テヘペロができない。日本人は、中でもこの傾向が強い。
集団の多数派とは異なることを言うのは、そもそもストレスが強い。集団と同じ行動を取ったほうが生き残りやすい。
本能として「集団の多数派には逆らうな」というのがある。だから、真実を見せられても多数派意見に従う。多数派の意見を優先するために、真実が歪んで見える。そんな本能が人にはある。
集団に従おうとする本能が絡んでいる。だからセンメルヴェイス反射が起きる。
センメルヴェイスとは何か?
センメルヴェイスは医者。
研修医だった。
19世紀半ばの人。
ウィーンの病院に勤務。
当時は、お産をしたお母さんが亡くなるという奇妙な現象が起きていた。お産をすると、お母さんが「産褥熱(さんじょくねつ)」となって死亡してしまう。
しかし原因不明。
けれども産婆さんがやると産褥熱にならなかった。医者が行うと産褥熱になる。
当時は細菌の概念が無かったし、細菌の存在がわからなかった。
そんな中、センメルヴェイスは、医者の手から何かが出ているのではないかと直感。そこで医者の手を洗ってからお産を行わせた。
そうすると産褥熱が減った。センメルヴェイスは医者に手洗いをすすめた。
しかしセンメルヴェイスの話しは聞いてもらえなかった。主流派の医師からは認められなかった。
なぜならば、センメルヴェイスの説が正しいとするならば、母子を殺してきたのは医師だったということになって、これを認めることができなかった。
テヘペロができなかった。「都合の悪い真実」を認めたくない。
しかもセンメルヴェイスは当時、研修医だった。「研修医ごときが何を言っているのか」と白眼視された。で、センメルヴェイスは追放された。
しかしセンメルヴェイスは、本を書いて告発した。けれども「センメルヴェイスは頭がオカシイ」といわれて精神病院へ強制入院させられた。
センメルヴェイスは病院を脱走した。しかし守衛にボコボコにされて亡くなってしまった。
その後、センメルヴェイスの説が正しいことがわかった。産褥熱は、医師の手から感染していた。
このセンメルヴェイスの経緯より、「少数派が正しいことを言っても多数派から反対されること」をセンメルヴェイス反射という。
少数派や地位に無い人の意見は聞いてもらえない
財政破綻は、まさに「センメルヴェイス反射」。本当は財政破綻の問題はない。
けれどもなぜ財務省や財政破綻論者は態度を改めないのか。MMTを支持できないのか。そうした奇妙な態度の理由は、センメルヴェイス反射。