岩宿は新石器時代の始め
白石崖溶洞で調査に当たる考古学者のチームは、
4万8000年~3万2000年前にさかのぼる堆積(たいせき)層から肋骨(ろっこつ)の断片を発見した。確認されているデニソワ人の化石としては最も新しく、科学者の従来の想定よりも後年までデニソワ人が生存していたことを示す手掛かりとなる。という
化石の証拠が乏しいため、こうした古代人類の暮らしぶりについて詳しいことはほとんど分かっていない。ただ、新たな研究からは、白石崖溶洞に住んでいたデニソワ人が非常にたくましかったこと、地球上有数の過酷な環境で寒季や暖季を生き延び、草地で手に入るさまざまな動物資源を最大限に活用していたことがうかがえる。
人類学的見地から
現生人類(ホモ・サピエンス)は7?6万年前に出アフリカを果たし、
それ以前にはアフリカ外には分布していなかった。
従って、日本列島最古の石器(砂原遺跡の12万年前)を遺したのはデニソワ人などの旧人である。
日本列島に現生人類が現れるのは4?3.5万年前と考えられており、これは日本固有のハプログループD1a2a (Y染色体)の起源年代とおおむね一致する。
このように云われている。
ホモサピエンス
図 尖頭器 岩宿
図 局部磨製石器
図 局部磨製石器 御子柴
旧石器時代の人類
ユーラシア大陸の東にはデニソワ人、西にはネアンデルタール人が分布していた。
これはデニソワ人の石器ではないか
図 旧石器 デニソワ人の石器
図 野尻湖 骨器
デニソワ人は骨器を持つことが特徴の一つ
図 打製石器 ネアンデルタール人
図 旧石器から新石器へ
デニソワ人の旧石器からホモサピエンスの新石器時代への変化ではないか
この変化はクロマニヨン人にも超えられないものだった、日本列島ではどのようにしてこの変化を起こすことが出来たのか、その原因は何だったのだろうか。