金生遺跡を世界遺産 世界標準時の天文台にしよう会

地上の桜

地上の桜

4月始の大雪の後、山桜の古木が倒れることがあり、道の向こうの南から家に向かって倒れ込んできた。
大きな木が倒れたので、その幹とか枝で、門となりました。

4月始に倒れたときは、ほんの小さな芽だったが、5月始めには地上で花が咲いた。

         根は腐っていても幹で満開に咲きました


八重桜も桜 について

そもそも八重桜とは?
「八重桜」とは、そもそも桜の品種ではなく、八重咲に咲く桜のことを表すそうです。
通常のソメイヨシノなどは5枚の花弁ですので、それより多い6枚以上の花弁の桜のことを「八重桜」と呼びます、という。
これからソメイヨシノからジンダイアケボノに代わるとも言われているので、それなら八重桜は銅なのかと考えてみました。

引用ーーーーーー

もっと詳しく分ければ、6枚~15枚までの花弁ですと「半八重咲」、
5枚の花と6枚~10枚の花が1本の枝に一緒に咲いている木もあって、それを「一重・八重咲」と言います。とても不思議な桜の木ですよね。

そして、20枚~70枚までの花弁を持つものを「八重咲」、
100枚以上になると「菊咲」と詳しくは分けられます。
「そんな風にいろいろな桜の咲き方があるというのはあまり知られていないことではないでしょうか。」菊咲の場合には、「八重桜」と呼ばれる以外に「菊桜」とも呼ばれますよ。

八重桜の花の時期は?

八重桜の花の時期はと言うと、ソメイヨシノなどに比べて1~2週間ほど遅く咲きます。
ソメイヨシノと入れ替わって咲き始めると言っていいでしょう。花見ができなかったと思っている人も、八重咲の桜を見つけることで遅い花見もできるようになりますよ。

そして、八重桜はソメイヨシノなどと比べて花の期間が長いのも嬉しい特徴です。
花は八重咲ですので、ふんわりと丸い形状に見える花が咲きます。
「ボタン桜」とも別名では呼ばれています。

八重桜の種類は?
八重桜の種類についてですが、多くの品種があります。「カンザン(関山)」や「イチヨウ(一葉)」「フゲンゾウ(普賢象)」「ヤエベニシダレ(八重紅枝垂れ)」などの品種があります。

「カンザン(関山)」や「イチヨウ(一葉)」は、丈夫で美しいのでも有名です。
また、室町時代の古い時代からあったのが「フゲンゾウ(普賢象)」「ヤエベニシダレ(八重紅枝垂れ)」です。
北海道の「松前公園」と関東の「新宿御苑」、関西の「大阪造幣局」が八重桜の名所としてよく知られている場所です。

特に北海道の「松前公園」ですが、江戸時代松前藩の時代の松前町由来の伝統的な桜と掛け合わせることで八重桜が作られています。
昭和20年代から、桜の研究家かつ教職員の浅利政俊さんが品種改良によって、松前独自の桜を100種類以上も作っています。それらが八重桜も含めた「松前系」と呼ばれる品種と言われるものです。

「松前公園」では、日本最後の日本式城郭「松前福山城」のお城もあり、桜の種類を学ぶことができる「さくら見本園」もあります。
また、桜を4月上旬~6月上旬まで2か月に渡って長く楽しむことができる公園として有名です。早咲き、中咲き、遅咲きの桜が見られると言われる貴重な公園です。

「松前公園」では、4月下旬から「松前公園」を代表する「(ナデン)南殿」、別名「松前早咲(マツマエハヤザキ)」が咲きます。中でも一番数が多い品種で、淡紅紫色の花弁が12~15枚の半八重咲の八重桜が咲きますよ。

そして、5月も後半になると八重桜が本格的に沢山咲き始めます。
「イトククリ(糸括)」という江戸時代からある古い品種の桜が咲き、ピンクの手毬のような花が特徴です。
濃いピンクの代表的な八重桜「カンザン(関山)」も咲きます。
また、真っ白なのが「アマヤドリ(雨宿)」、少し緑っぽい「ウコン(鬱金)」などの花を次々と見ることができます。

あらためて桜の歴史と八重桜の魅力とは?
北海道の「松前公園」などでは、沢山の八重桜が見られることをご紹介しましたが、あらためてこうした、「八重桜」の魅力も考えてみたいと思います。

「八重桜」は、実は歴史が古い桜です。平安時代に多くの人々が庭に桜を植え始め、そこから原種を掛け合わせたものが多く登場。その中から、花弁の多い「八重咲」や「枝垂れ咲き」が誕生したと言われています。

そして、その後の江戸時代に「ソメイヨシノ」が誕生し、明治になって実際に「ソメイヨシノ」と呼ばれるようになっています。実は、「八重桜」の方が「ソメイヨシノ」よりも、とても古い歴史を持っていると言えます。

そんな歴史のある「八重桜」の代表的な品種が「カンザン(関山)」です。
「カンザン(関山)」は、25枚~40枚の花弁があり、濃いピンクの花色をしています。
花の咲く時期が元来遅い「八重桜」ですので、花が咲いている際には、葉っぱも出ているのが「八重桜」の特徴です。
「ソメイヨシノ」などは、花が咲いてから、葉っぱが出ますが、「八重桜」は花が咲くころには葉も出ているのが特徴と言えます。花と葉を一緒に見ることになります。ふっくらとした八重咲の花が咲く様子は、可愛くて魅力的ですよね。
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歴史のある八重桜!ゆっくりと花見はいかがですか?
「ソメイヨシノ」とはまた異なる魅力の「八重桜」と言えます。平安時代から愛されてきたという、長い歴史も感じながら見てみてはいかがでしょうか。
また「八重桜」の魅力も新たに感じることができるでしょう。ゆっくりと遅い花見を楽しみたい「八重桜」です。
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桜 櫻の花の不思議

以下に並べているサクラに関係する事項に興味があったら見てください。
桜の花とジベレリン
桜の花の開花には桜の知恵が詰まっていた
秋に咲く桜は何故咲くのか
秋までには翌年の花芽と葉の芽が作られているのに、翌年まで温存されている
この機構は分っているようでもまだ不思議が残されているという

追加してしだれ桜は、なぜ枝垂れるのか

ソメイヨシノとジンダイアケボノの切り替わり

引用ーーーーーー

著者:東明六郎           途中省略しています
日本の春を代表するさくらは、春に一斉に満開になります。植物は寒い冬は休眠し、春になると活動するからで、暖かくなるから咲く。なんですが、時に秋に咲いてしまうこともあるんですな。さくらが春に咲くプログラムについてご紹介いたします。

ソメイヨシノは、大島桜とエドヒガンから生まれたもので、すべてのソメイヨシノは、タネではなく、接ぎ木で増やされたクローンであることを前に紹介いたしました。クローンなので、千本のさくらがあっても、それは一本のさくらと同じ。すべてのソメイヨシノは同じ環境なら同時に開花します。なので、その地域では一斉に満開になり、一斉に散ってしまうのですな。

さくらが開花するのは、暖かくなるせい。であるとすると、当然ながら鹿児島と東京では気温がちがうので、鹿児島が早いはずですな。たしかに早いのですが、一週間くらいだと、温度差はそんなに縮まらないのですな。たとえば3月下旬の鹿児島の気温は16~20度ですが、東京では12~15度くらいなんですね。鹿児島は2月なら12~15度ですから、東京の開花ころと同じです。つまり、鹿児島ほど暖かくなくても、東京ではさくらが咲いちゃうのです。これ、さっきのクローンの話からするとおかしい感じがするんですねー。条件違うのに咲いちゃってるじゃん。というわけです。

それから、もうひとつ、狂い咲きという話があります。秋のおわりごろに、さくらが満開になるってやつですな。たしかに温度だけでいうと、秋は暖かいのですが、11月の東京だと15~20度なんですな。ほかの地域でも似たようなもので、3月下旬よりも暖かいのです。で、さくらが咲いてしまう。っていうか、その時、秋にはもう、さくらは咲ける状態になっているってことともいえますな。

まず、さくらに限らず、花は子孫を残すためですから、成長しやすい暖かい季節の前に、咲きます。だから春に咲くようにプログラムするわけですな。次に、花のもとになる、つぼみですが、これを育てるにはエネルギーがいります。エネルギーは、葉っぱが青々としげっていないと得られません。つまり葉桜になる春の終わりから夏にかけて、つぼみはつくられる。秋には完成しているんですな。ただ、温度で花が咲くようになっていると、秋のうちに咲いてしまいます。そうなると、成長したい時期が冬になってしまい、アウトになりますな。狂い咲きはここで失敗した形です。

さくらは、二段階のプログラムを組んでいるんですな。まず、さくらは秋にできているつぼみを、硬い越冬芽のなかにしまいこみます。これによって秋につぼみが開くのを防ぎます。この越冬芽は、葉っぱが長く日射をあびる(つまり夏)に生成されるアブシシン酸という物質が、つぼみに送られるために作られます。万一、葉っぱが虫に食べられてしまう、台風で落ちるなどすると、このアブシシン酸が十分につくられず、越冬芽ができず、咲いてしまう、つまり狂い咲きの状態になるんですな。

越冬芽はその後成長せず、つぼみを休眠させます。アブシシン酸がその休眠させる物質になっています。ところが、アブシシン酸は、寒いと分解されていくんです。つまり、寒さが、休眠を解かせるキーになるんですな。

ところがそれだけだと、さくらは咲きません。分解で咲いちゃったら、寒い冬に咲いてしまいますからね。そこで、もう一段のプログラム、あたたかさが必要になります。あたたかさによって、つぼみにジベレリンという物質がつくられます。これは、開花を促進する物質なんですな。

ということで、葉っぱがあるとつくられ、寒さで消滅するアブシシン酸。暖かくなるとつくられるジベレリン。この2物質が関与するために、夏につぼみがつくられるが、開花しないようにプロテクトされ、寒さでプロテクトが解除されて、暖かくなると開花物質がでて、花が咲く。ということなんですな。

鹿児島ではプロテクトの解除が悪いが、東京よりは開花物質がよくでる。東京ではプロテクトがよく解除されるので、開花物質がでると一気に咲く。このために、さくらの開花時期の差が少なくなっていると、まあ、こういう感じになるんですねー。
ーーーーーー

  さて、サクラの季節になると全国各地の有名なサクラが紹介されます。
そしてその多くに「シダレザクラ」があります。

  植物に関心もたいしてなかった最近まで・・「シダレザクラ」っていう品種の桜があるのだと思っていました。でも、梅も柳も、そしたら次々にシダレるものがありました。

 見つけた資料のひとつ。
 中村輝子先生、日本女子大学理学部、1995年、「化学と生物」vol33 を中心に。

①温帯の樹木の幹には基本的に年輪があります。1年間成長の印です。年輪の中心は必ず
 しも中央ではないが、だいたい同心円状に並んでいます。サクラなどの被子植物の枝では
 年輪が同心円状に並んでいません。年輪の幅が枝の上半分が広く、下半分は狭くなってい
 ます。

②通常の樹木の枝は上半分が発達して枝を引っ張り上げているので枝は枝垂れたりしてい
 ません。この上半分の部分の材を「引っ張りあて材」といいます。

③枝垂れている枝の材を調べると、枝の年輪に上も下も幅に差がありません。ということは、
 枝を引っ張り上げる「引っ張りあて材」が発達していないということです。

④この枝垂れている樹に植物ホルモンの1種の「ジベレリン」を処理すると「引っ張りあて材」 
 が作られてきます。そして、枝は枝垂れなくなります。でも、ジベレリンが関与していることは 
 わかっていますが、そのプロセスはまだ詳しくは解明されていないそうです。

 そして、サクラについての中村先生の論文では・・
①枝垂れ性のサクラとして
エドヒガン系の「ヤエベニシダレ」、
ヤエザクラ系の「シダレヤマザクラ」、
そしてソメイヨシノ系の「シダレソメイヨシノ」など。多くの種であります。

②枝垂れ性のサクラで最も枝の屈曲が顕著なひとつが「ヤエベニシダレ」です。

③サクラは自家不和合性、かつヤエベニシダレの枝垂れ性変異は「劣性ホモ」で種子から育
 てた実生苗を実験に使うのが理想だが現実には難しい。それは、そもそも稔性が低く、その
 ため種子そのものをとるのが難しいのと、仮に発芽したとしても支えなしで置くと茎は伸長し
 つつ枝垂れて着地して地上を這うように伸長し、やがて成長できなくなってしまう。
 ・・この辺から難しくなってきます・・

④枝垂れ現象は伸長成長における偏差成長によって引き起こされているのではなく、伸長成
 長と肥大成長がアンバランスになり、その結果、支持組織の強度不足のために成長する枝
 や葉の自重を支えきれずに生ずる屈曲現象であると考えられる。(偏差成長は茎の伸長率
 における相対する側の細胞伸長の差により生ずる現象である)。

⑤これまでサクラの枝垂れ性は遺伝性のもので、枝垂れ性を人工的に立ち性のように上方伸
 長させることは不可能であると考えられてきた。ところが植物ホルモンのジベレリンをヤエベ
 ニシダレの成長期の当年枝の頂芽に投与すると枝は伸長成長を促進されると同時に立ち
 性のエドヒガンのように上方伸長をするようになることが明らかになった。

⑥つまり、枝垂れ性は肥大成長におけるジベレリン欠乏が原因といえる。そしてジベレリン処理後の基部の木部組織では木部幅が増し、枝の上側に偏った偏心成長・・・・

 要するに、枝垂れ性は「成長にかかわるホルモンの欠如、不足」による一種の病気なんでしょうね。花がいっぱいについて咲いていると見事です。でも、植物にとっては大変なのかもしれません・・。
ーーーーーー

枝が天に向かって伸びますのは、茎の先端部で作られますオーキシンと言うホルモンが伸長成長させ、ジベレリンというホルモンが肥大成長させることで生じます。しかし、ジベレリンが何らかの原因で茎の幹側に移動しない場合に肥大成長出来なく、オーキシンの作用で伸長成長のみが起こるために枝が重力に抗しきれなくなり枝垂れます。

この枝垂れが起こりますのは何もエドヒガン桜に限ったことではありません。多くの樹木で起こることです。しかしながら植物本来の性質としては異常ですから自然界では他の植物との競争に敗れ、一般的には枯れてしまいます。枝垂れは人が世話をすることでのみ育つ樹形です。

エドヒガン桜の枝垂れは平安時代からその樹形が好まれて盛んに広まったために見られるようになったものです。枝垂れ梅、枝垂れ桃は、桜と違いまして実がなりますからその育て方が大変であまり広まることはなかったわけですが各地に有名な銘木はあります。枝垂れ柳は有名ですね。
ーーーーーー

今すぐにソメイヨシノが消滅することはないが、温暖化での開花止めや病害虫に弱いこと、あるいは以前から言われて久しい樹寿命の短さ(5、60年ほど)などから、近い将来、日本のサクラと言えばジンダイアケボノと大転換している可能性が高いことがはっきりした。それが今後行政指導で全国的に強制的に切り替わるのはまず間違いないだろう。

とは言え、ソメイヨシノとジンダイアケボノには見た目の違いがほとんどなく、やや小ぶりなだけの花姿。よくよく見るとやや赤みが強く、花びらは赤から白へグラデーションしているというくらいだと言う。そもそもソメイヨシノの苗木はヤマザクラに挿し木するクローンなので、なかなか一般では手に入りにくいものだった。つまり染井は特殊な一代樹木。

なお、各地により昨今、サクラの開花にばらつきがではじめているとも言う。つまり寒いところと暖かいところの気温格差が以前より明確になってきているわけだろう。確かに季節の切り替わりも激しくなっているし、気象天候もいよいよ激しくなっている。東日本では豪雪と猛吹雪がますます増え、西日本では逆に大雨や乾燥が増える。季節のめりはりが、四季や地域で大きくなっているのだ。四季がなくなり、地域差がはっきいり出るようになった。そうなれば、いずれサクラも地域によって違う独自の品種を作らざるを得なくなり、日本全国がサクラ=ソメイヨシノだったイメージも変わっていくだろう。よく考えれば個性化の時代になってゆくことだろう。


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