カステラ 画像お借りしました
ポルトガルから伝わった菓子というと、織田信長も食べたという金平糖が有名ですが、九州北部では現在も名残の菓子があります。
長崎のカステラは有名ですね。ポルトガルのカステーラ地方がその名の由来と言われていますが、カステラという菓子はないようです。
福岡に伝わる鶏卵そうめんという菓子があります。砂糖を煮た中に卵を細く流して作るものです。これはポルトガルに同様の菓子があるようです。
平戸にはカスドースというカステラに卵を掛けて、熱した砂糖にくぐらせた菓子があります。
また、佐賀には丸ぼうろというカステラと同じ材料の生地をよく焼いた菓子があります。これもポルトガル菓子がルーツと言われます。
このようにポルトガルと交渉していた400年前の菓子が今も伝わっていることに驚きます。
九州北部は砂糖の流通があって、近代菓子のもとにもなり、佐賀からは江崎グリコ、森永製菓の創始者が出ました。
不思議なのは江戸時代ずっと交流があったはずのオランダの菓子というものがほとんど伝わっていないことです。