左が尾形光琳の風神です。右は俵屋宗達です。
もちろん光琳が宗達の絵を写したのですが、二人の活動時期は重なることはありません。二人の間には師弟関係はありません。
ですが、光琳は宗達を非常に尊敬(オマージュ)して、その絵を写します。そして、彼らの絵の流れをのちに琳派と言いますが、実体的な画派(スクール)ではありません。
琳派はこのオマージュでつながる関係を言います。
光琳ののちは酒井抱一が代表的で、この光琳の風神雷神の屏風の裏に銀地に夏秋の草を描きます。
光琳と宗達の風神の違いはなんでしょう?
宗達からさらにはなやかにデフォルメされている気がします。
でも、先輩の発想にこころから敬意を表しているように思います。もちろんその発想や描写の秘密を取り込む思いも十分です。
いまだと著作権侵犯で訴えられそうです。