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ボストンに住む知人から。エリック・カールの絵葉書が届きました。
「腹ペコあおむし」の絵本を子供と一緒によく読んだ事を思い出します…
知人はこの絵葉書が特にお気に入りで、「季節はずれだけど、好きだから」と文面にありました。
彼女は第1子に障害のある子供が生まれ、その子を自立させ食べて生けるようにするために、日本では難しいからと、家族でボストンに移り住んだ人です。
お子さんは立派な青年に成長し、現在カナダの大学生になっています。歩けないけれど、スキーで大活躍しています。(特殊な装置を使って)
このような中で、彼女は「りっぱに成長して食べて行けるようになったのは、自分たち家族の力だ」と思うようになっていました。
でもある時、「ここまでこれたのは、生かされてきたのは、神様の力だったのだ」と気が付いたのだそうです。
そして彼女は洗礼を受けました。
☆ ★ ☆
彼女はお子さんがボストンの家を出てカナダに行くとき、「これで車いすから解放される!」「自由になれる!」と喜んだのだけれど、しばらく経つと、あの大変だった暮らしは実はどんなに素晴らしくて楽しかったのか、わかったのだそうです。
私の二男はもう本当に手がかかる子供だったので、(毎日、いろいろな事をしでかすので、絶叫とショックの繰り返し)大学生になって家を出る事が決まった時には、私は指折り数えて
「もうすぐ、楽になれる。もうすぐ楽になれる。」と最後の忍耐をしていました。
でも出て行った後、彼女が教えてくれた通り、
「あの子がいて毎日ジャングルを冒険しているような、刺激に満ちた、おもしろい日々だったんだなあ」と思うようになりました。
byるつママ