Break Time

coffee breakで気分転換を~♪

最後のトリック

2015-01-26 11:03:21 | 読書
深水黎一郎著「最後のトリック」を読んだ。
内容は面白かったが、どこからどこまでが本当でどこが加飾された部分か見分けるのが面倒だったが
並行して登場する心理学者とその研究のほうが興味をそそられてしまった。
後でそれも関連づけるあたりは成功と言えるかもしれない。
超心理学の方でも深く掘り下げてほしいなと思った。





あらすじ(サイト参照)
ラストに驚愕!犯人はこの本の≪読者全員≫!アイディア料は2億円。
スランプ中の作家に、謎の男が「命と引き換えにしても惜しくない」と切実に訴えた、ミステリー界究極のトリックとは!?

■「読者が犯人」のミステリー
 オビの惹句(じゃっく)は「読者全員が犯人」。一行でも読めば、あなたも共犯者になるという。
絶対不可能と思われる仕掛けに、果敢に挑んだミステリー作品である。
 スランプに悩む作家のもとに「『読者が犯人』となるトリックのアイデアを二億円で買わないか」という謎めいた速達が届く。
当然作家は不信感を抱くが、その後、差出人は何度も手紙を寄越す。そこには切実な思いが隠されていて……という内容。
2007年に「ウルチモ・トルッコ 犯人はあなただ!」というタイトルでメフィスト賞を受賞した、著者のデビュー作だ。
同年講談社からノベルス版が上梓(じょうし)され、そのまま文庫化されずにいた。
今年10月に河出書房新社より全面改稿・改題したこの文庫版が刊行され、順調に版を重ねている。
 1年ほど前、河出書房新社の社員間で、埋もれた良書を紹介しあう場が生まれた。
100冊ほど俎上(そじょう)に上がったなかで、“面白いから文庫化したい”と全員意見が一致したのが本書だったという。
「このような形で小説が現実の読者を巻き込んでいくことに驚きました。
一見本筋と関連がないと思える部分もすべてが伏線となってつながるラストも見事としかいいようがありません」と、担当編集者の渡辺真実子さん。
 本作を推した一人でもある営業部の辻純平さんは「ミステリー好きの書店員さんを中心に仕掛けを提案してきました。
店頭で多面展開していただいたところ好調で、月間で総合1位になった店舗もあります」。購買層は30~40代中心、男性が6割。
 実は本作のトリック、著者が中学生の時に思いついたもの。
当時読んでいた本に「『読者が犯人』というミステリーはまだない」と書かれてあったため、自分で考えてみたそうだ。
少年のあくなき探究心が、時を経て大きな実を結んでいる。

マスカレード・ホテル

2015-01-22 10:05:07 | 読書
東野圭吾著の長編ミステリ小説を読んだ。
久々の東野氏の作品だったが、以前はドロドロした殺人が多くて鳥肌が立ったものだが
今回は洗練されていて魅力的な作品だった。



あらすじ(Wikipedia参照)


東京都内で3件の予告殺人事件が起きた。
事件現場に残された不可解な暗号から、3つの事件は連続殺人事件として捜査される。
警視庁の捜査本部は、数列の暗号が次の犯行現場を予告するものであると解読し、
第4の殺人は高級ホテル「ホテル・コルテシア東京」で起こると推測する。

数名の捜査員が、第4の事件を未然に防ぐ為フロントスタッフやベルボーイに扮してホテルに配置され、
不慣れなホテルマンとしてのホテル業務に悪戦苦闘しつつ、不審な宿泊客を監視する事を強いられる。
捜査一課の刑事・新田浩介は、英語ができる帰国子女であることから、同ホテルのフロントスタッフに扮することになり、
新田の補佐・教育係には、優秀なフロントクラークの山岸尚美が任命された。

立場も職業倫理も異なることから、潜入捜査が始まった段階では衝突の多い2人だったが、
共にホテルマンとして、時には捜査員としての目線を互いに共有しながら、日常起こるホテル内での悲喜交々の出来事に対峙していくうち、
二人の間には信頼と共闘意識が生まれる。そして、捜査本部がこれまでにない厳戒体制を敷いた、ある特別な1日が始まった。

新田浩介の、捜査員としてだけではなく一人の人間としての成長と、
山岸尚美の頑なにも見える態度から新田を理解しようと変化していく様も物語に花を添える。


満願

2015-01-16 11:04:19 | 読書

米澤穂信著「満願」を読んだ。
当初短編小説とは知らずに読んで、何篇もの話が短くてあっけなかったが、全部読み終えてみてそれぞれにドラマがうまく描かれていたことに感心した。





作品内容(サイト参照)

人を殺め、静かに刑期を終えた妻の本当の動機とは――。
驚愕の結末で唸らせる表題作はじめ、交番勤務の警官や 在外ビジネスマン、フリーライターなど、
切実に生きる 人々が遭遇する6つの奇妙な事件。入念に磨き上げられた 流麗な文章と精緻なロジック。
「日常の謎」の名手が描く、 王道的ミステリの新たな傑作誕生!








株価暴落

2015-01-12 14:19:31 | 読書
読書二冊目は「株価暴落」池井戸潤著
随分前に電子書籍に入れていたのだが、落ち着いて読むことが出来なかった。
今回一気に読んだ。

あらすじはサイト参照
巨大スーパー・一風堂を襲った連続爆破事件。
企業テロを示唆する犯行声明に株価は暴落、一風堂の巨額支援要請をめぐって、
白水銀行審査部の板東は企画部の二戸と対立する。
一方、警視庁の野猿刑事にかかったタレコミ電話で犯人と目された男の父は、
一風堂の強引な出店で自殺に追いこまれていた。「銀行の存在を賭けた戦い」をめぐる傑作金融エンタテイメント。



美術館巡り

2015-01-11 11:46:38 | 読書
先日は日展を見に行った。
丁度工芸のれっぴん解説をしていたので、興味深く拝聴した。
洋画と書の部門は省略して日本画では知り合いの作品など見て回り、最後に彫刻を見た。

その後京都駅の駅と言う美術館で「日本の色、四季の彩」と言う展示を見て
染色の繊細さを感じ取った。





その女アレックス

2015-01-08 10:29:54 | 読書
年末年始は帰省中の家族も多くてとても自分の時間を持てなかったが
ようやっと最初の一冊を読むことが出来た。
選んだ本はネットの知り合いが「はずれがなかった」と書いていた本。

「その女アレックス」 ピエール・ルメートル 橘明美訳 文春文庫



あらすじはサイト参照
英国推理作家協会賞を受賞した大逆転サスペンス。貴方の予想はすべて裏切られる!
おまえが死ぬのを見たい――男はそう言って女を監禁した。檻に幽閉され、衰弱した女は死を目前に脱出を図るが……。
ここまでは序章にすぎない。孤独な女の壮絶な秘密が明かされるや、物語は大逆転を繰り返し、
最後に待ち受ける慟哭と驚愕へと突進する。
「この作品を読み終えた人々は、プロットについて語る際に他の作品以上に慎重になる。
それはネタバレを恐れてというよりも、自分が何かこれまでとは違う読書体験をしたと感じ、
その体験の機会を他の読者から奪ってはならないと思うからのようだ」(「訳者あとがき」より)。
未曾有の読書体験を、貴方もぜひ!

三章に分かれていて一章では女の誘拐事件から始まり、二章では女の復讐、三章でその生い立ちで全容が明らかにされるのだが
その中で今もベールに包まれて真相が分からなかった部分がある。あとは想像するのみか・・・