お茶の香りに包まれて・・・

Flavor Teaが大好きな私「けろけろ。」の
つぶやき部屋です^^ 
ゆっくりお茶していってくださいな。

「いらっしゃいませ」が くれた魔法

2007年02月12日 | 日々雑感
今日のお茶は、我らが静岡県!菊川産のやぶきた茶。
日本で一番のお茶処に居る幸せを感じさせてくれる、緑がまぶしいお茶です。



今日は私の仕事の話をしてみます。
すみません、感じた事をつらつらと書いてます。ちゃっちゃと読み流しちゃってくださいね


訪問介護の場合、基本的に祭日は通常通りのケアを実施しています。
なので、今日はいつも通り2件、利用者さんのお宅訪問をしてきました。

今日1件目の方は、ご年配の女性で 一人暮らしをされている方です。
身体は不自由だけれど、声が大きくて威勢がよくてパワフル全開な方です。

事業所から この御宅を初めて紹介された時、事前にこう言われました。
「とにかく性格が烈しい人。覚悟して。今までそりゃもう沢山のヘルパーさんが入っては
辞めたり辞めさせられたり・・・とにかくヘルパーさんが続かない家なの。だからね、
あなたも『ダメもと』くらいに考えて気楽に入ってくれればいいから

え゛~~そ、そんなぁ  
新米の私につとまるはずがない・・・  ビビりまくりの私でした。

案の定、伺うたびに叱られて怒鳴られて。もう怒号のオンパレード 笑えちゃうくらい。
早く慣れようと焦れば焦るほど空回りして裏目に出て・・・
介護はサービス業…利用者さんに満足してもらいたい…という気持ちで臨んでいるけれど
「何でココまで言われなきゃならないのぉぉぉ~~~」と
悔しくなったり泣きたくなったり。

誠意をもって向き合えば、きっと解ってもらえる・・・なんて甘ーい考えも通用せず


そんなこんなのある日のことでした。

その日の私は、よく行く近所のショッピングセンターへ買い物へ。

店員さんが商品が並ぶ棚で、品出しとかチェックとか忙しく作業をされています。
そんなところを邪魔しないようにそろりそろりと通路を進んでいったところ

「いらっしゃいませ。」 と あたたかい声。

それは“ハッ”とするほど丁寧で柔らかな言葉でした。 

ちょっと意識して、店内をウロウロしてみましたら
どの店員さんも、傍を通ると、あるいは
背中を向けていても私の気配を感じると
同じように丁寧に言葉をかけてくれる事に気付いたのでした。
社員の皆さんの心がけが素晴しいですね。
本当にちょっとしたことなのですが その日の私はそれに気付いてとても感激したんです。

いままでは無意識だったけど、声を掛けてもらえるって何だかうれしいものだなぁ
なんてあらためて感じたりして

それで・・・
これってもしかして私の日常でも大切なんじゃないかって、気付いたんです。


先の話に戻りますが。

その愛すべき“怒号飛ばし屋さん”のご老婦に、それからの私は
できるだけ多くの言葉かけをしてみたのでした。
挨拶も心をこめて丁寧に。横を通る時にも必ずあたたかい一声をさりげなく。
適当に相槌を打つ事をやめ、ときには手を止めて
正面から話を聞くようにして・・・

そうしたらですね! 次第に変わってきたんです その方が。
まず表情が。
それから心を開いてご自分のいろんな話をしてくださるようになり
私のことを気遣うような事も言ってくれるようになったのです。

とは言え
相変わらず叱られてますけどね~ 
ひょぇぇ~ってちぢむような事もバンバンおっしゃいますし。
それでも「また来週、アンタが来るのを楽しみにしてるから」
って言ってもらえるようになっただけ、嬉しくて。

ココまでくるのに1年。 まだまだの私です。精進の日々はずっと続くでしょう。


何気ない、人との関わりの中から
思いがけず大きなヒントをもらいました。
さり気ない一言の魔法をくれたショッピングセンターの方々に
ありがとうのキモチでいっぱいです



ありゃ・・・長くなりました。申し訳ありません。 失礼しました